黒潮大蛇行終了⁈釣り人に与える恩恵と懸念とは⁉

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結論から黒潮大蛇行が終息する兆しがあると発表がありました。

関東では、しばらく好調だったワラサなどの青物が沖合いに行き狙うポイントが沖合いになります。しかし然るべきポイントで安定した釣果になる可能性があります。

また水温が高かったせいでエサになるプランクトンや海藻が復活すると、近年激減してたサバの復活も期待出来ます。

一方で東海沖などで好調が見込まれる予想で、磯焼けなどで海藻類が減っていた減少も改善されるかも?との見解です。

それでは、少し詳しく見ていきましょう。

7年9か月続いた黒潮大蛇行に終息の兆し

黒潮大蛇行の終息イメージ

気象庁は2025年5月9日、2017年8月から続いていた紀伊半島から東海沖の黒潮大蛇行が終息する兆しがあると発表しました。過去最長となるおよそ7年9か月間続いてきたこの現象が終わりを告げようとしています。気象庁によれば、5月8日現在、大蛇行はすでに見られなくなっており、今後この状態が持続すると見られています。

黒潮大蛇行とは、通常日本の南岸に沿って流れる黒潮が、紀伊半島や東海地方の沖合を大きく南へ迂回するルートをとる現象です。

気象庁の定義では、紀伊半島南端の潮岬で黒潮が安定して岸から離れて流れ、かつ東海沖で黒潮の流路が北緯32度よりも南に位置している状態を指します。

これまでの継続期間7年9か月は観測史上最長で、2位の1975年から1980年までの4年8か月を大きく上回りました。気象庁

釣り人にもたらされる恩恵

紀伊半島・東海地方での恩恵

黒潮大蛇行の終息によって、特に紀伊半島や東海地方の釣り人には様々な恩恵がもたらされる可能性があります。

①沿岸部に暖かい黒潮が戻る

    • 水温の安定により魚の活性が上昇
    • 透明度の向上で視認性がアップ
    • 潮通しが良くなり、エサの流れも好循環に

    ②釣れる魚種の増加と回遊ルートの変化

    特に以下の魚種に好影響が期待されます

      • グレ(メジナ):水温安定で堤防〜磯周辺に回遊する個体が増加
      • アオリイカ:春の産卵群が浅場に集まりやすくなる
      • アジ(特にマアジ):サビキ釣り・アジングのターゲットとして堤防周辺に群れが接岸
      • シロギス:水温上昇でエサとなる小型甲殻類が活性化
      • メッキ(ギンガメアジの幼魚):夏から秋にかけて黒潮に乗って南方から漂着
      スプーンで釣ったメッキ

      ③磯根生態系の回復

        海岸にある大量のワカメ
        • 岩礁域での海藻類(カジメなど)の回復
        • アワビ・サザエ・トコブシなどの漁獲量が増加する可能性

        ④陸からの釣りが有利に

          • 堤防釣り、エギング、アジング、ルアー釣りなど、陸からの釣りに好影響
          • 初心者でも釣果が出やすくなる可能性

          「黒潮が和歌山沿岸に接岸すると、『釣れる魚の種類が増える』『大物が岸近くに寄る』『釣果の安定感が増す』といったメリットが期待できます」

          懸念される変化

          黒潮大蛇行の終息は地域によって影響が異なり、特に関東地方の釣り人には以下のような懸念があります。

          ①【懸念】暖水性大型魚の減少

            • 大蛇行中は関東沿岸でも水温が上昇し、マグロ類やカツオが近づきやすかった
            • 終息によりこれらの漁場が沿岸から沖合へシフトする可能性
            • 「相模湾や房総沖でのキハダマグロの接岸は減少する可能性」「沿岸でのカツオの回遊ルートも変化の可能性」

            ②【懸念】釣りポイントの変化

              • 潮の流れ方や潮目の位置が変わることで、魚が集まる場所が変化
              • これまでの実績ポイントが通用しなくなる可能性
              • 「これまで実績のあったポイントが渋くなったり、逆に新たな爆釣ポイントが出現したり…」

              ③【懸念】魚の活性と釣りパターンの変化

                • 水温変化に伴い、魚の活性が変わる
                • シーズンの始まりや終わり、釣れる時間帯なども変化する可能性
                • 特に関東地方では「カマスが岸よりで釣れにくくなる」と予想されます。

                釣り人はどう対応すべきか

                奈々子
                奈々子

                黒潮大蛇行の終息により、海の環境は大きく変わる可能性があります。釣り人として以下のような対応が推奨されます。

                【対応すべき】海洋情報をチェック

                  クジラって地球温暖を止めるべく役割をしてるのご存知ですか?
                  子供の自由研究にも使えるクジラのはなし

                  【対応すべき】最新の釣果情報を収集

                    • 釣り仲間や地元の釣具店、SNSなどから情報収集
                    • 水温、潮の動き、釣れている魚種などの現地情報を重視
                    • 船釣りは船宿のHPで確認できます。

                    【対応すべき】柔軟な釣り方の模索

                      • ポイントに固執せず、新しい場所も探索
                      • これまでの定番パターンだけでなく、様々な釣り方やルアー、エサを試す

                      「この変化の時期は、情報収集と柔軟な対応が鍵となります。海のサインを見逃さず、新しい状況を楽しみに、フィールドに立ってみましょう!」

                      磯風
                      磯風

                      個人的に1番心配なのは、下田港で数年続いたカマス釣り。

                      9月終わり頃から12月いっぱいまでちょい投げでカマスを手軽に釣れてましが今後の変化に注目したいと思います。また実釣後に報告しますね♪

                      関東地方の影響

                      黒潮大蛇行の終息は、関東の釣りにとって良い影響をもたらす可能性があります。
                      具体的な良い点としては、以下のような変化が期待されます。

                      暖水性大型魚の漁場変化: 大蛇行期間中は、黒潮が沿岸から離れることで、マグロ類(クロマグロ、キハダマグロ)、カツオ、ブリなどの暖水性の大型回遊魚が沿岸近くまで回遊することがありました。終息後は、これらの魚の漁場が沿岸から離れ、より沖合へシフトする可能性があります。これは、これまで沿岸で釣れていた魚が釣れなくなる、と捉えることもできますが、沖合での(漁)釣りが安定する側面もあります。

                      磯根生態系の回復: 大蛇行によって沿岸水温が高くなったことで、磯焼け(海藻類の減少)が進行した地域がありました。黒潮が通常の流路に戻ることで、水温が平年並みに戻り、海藻類の回復が進む可能性があります。海藻類は多くの魚種の生育環境となるため、生態系全体が豊かになることで、長期的に見て釣れる魚の種類や量が増えることが期待されます。

                      沿岸冷水帯の縮小・消滅: 大蛇行に伴って現れやすかった沿岸冷水帯が小さくなったり、消滅したりする可能性があります。これにより、水温が安定し、魚の生息環境が改善されることにより近年減少傾向にあったサバなどが回復する期待があります。

                      潮目や渦の変化: 黒潮本流の流路が変わることで、それに伴ってできる潮目(暖かい水と冷たい水がぶつかる境目)や、小さな渦(暖水渦・冷水渦)の発生位置や規模が変わってきます。潮目は魚が集まりやすい絶好のポイントとなるため、新しい潮目ができることで、新たな好ポイントが生まれる可能性があります。


                      ただし、黒潮大蛇行は過去にも終息の兆しが見られたものの、短期間で再発達した例もあります。また、地球温暖化の影響など、黒潮以外の要因も海の状況に影響を与えるため、完全に元の状態に戻るか、すぐに好転するかは断言できません。

                      しかし、一般的には黒潮が通常の流路に戻ることは、日本の海洋生態系にとって好ましい変化と考えられており、長期的に見れば関東の釣りにも良い影響が期待されるでしょう。最新の海洋情報や釣り情報を参考に、今後の変化に注目していくことが重要です。

                      関東地方で期待できる!

                      黒潮大蛇行の終息は、関東の釣りにおいて、特定の魚種の釣果増加につながる可能性があります。
                      大蛇行期間中は、高水温の黒潮本流が沿岸から離れることで、普段は沿岸にあまり寄らない暖水性の大型回遊魚(マグロ類、カツオ、ブリなど)が一時的に釣れやすくなることがありました。

                      しかし、同時に、通常の沿岸の生態系が影響を受け、冷水性の魚や、黒潮の流れに乗って回遊してくる魚の回遊パターンが変化しました。特に、シラスなどの餌となる小魚の不漁が深刻化し、それに伴ってアジやサバといった魚の漁獲量も減少したと言われています。
                      黒潮大蛇行が終息し、通常の流路に戻ることで、以下の変化が期待されます。

                      沿岸性の魚種の回復: 大蛇行期間中に水温が高すぎた、あるいは餌が少なかったために減少した、沿岸性の魚種(例:イサキ、マダイ、アジ、サバなど)が、水温の安定と餌の回復により、釣れる数が増える可能性があります。特に、シラスなどのプランクトンを食べる小魚の回復は、これらの魚にとって重要です。

                      青物の回遊の変化: ブリなどの青物(回遊魚)は、大蛇行中も釣果が見られましたが、その回遊ルートが変化していました。終息後は、通常の回遊パターンに戻り、特定の時期や場所で釣果が安定する可能性があります。
                      具体的な釣果増加が期待される魚種(例):アジ: シラスなどの餌となる小魚の回復に伴い、東京湾などでのアジの釣果が安定し、数が増える可能性があります。

                      関東地方で期待【サバ】

                      アジと同様に、餌の回復と水温の安定により、釣果が安定する可能性があります。

                      関東地方で期待【イサキ】

                      磯根に生息する魚であり、磯焼けの回復が進めば、生息環境が改善され、釣果が増える可能性があります。

                      関東地方で期待マダイ

                      真鯛釣果

                      同じく沿岸性の魚で、餌環境の回復や水温の安定により、釣果が期待されます。
                      ただし、黒潮大蛇行の終息は単なる一時的な変化ではなく、海洋全体の複雑な要因が絡み合っています。地球温暖化の影響や、過去にも短期間で再発達した例があることなどから、劇的に釣果が増えるとは限りません。しかし、長期的に見れば、沿岸生態系の回復は、釣り人にとって良い影響をもたらすことは間違いないでしょう。
                      釣果は、その年の気象条件や潮の状況、時期によっても大きく変動します。最新の海洋情報や釣り情報を確認しながら、釣行計画を立てることが重要です。

                      すぐに海が変化するとは限りませんがすでに、東京湾でアジ・マダイが好調の兆しが出てます。
                      そしてまもなく始まる梅雨イサキ!どのような釣果になるのか?目が離せませんね♪

                      まとめ

                      黒潮大蛇行の終息は、日本の海に大きな変化をもたらす出来事です。紀伊半島や東海地方では釣果の向上や魚種の多様化という恩恵が期待される一方、関東地方では大型回遊魚の減少という懸念もあります。

                      この変化は、釣り人にとって新たな挑戦と発見の機会でもあります。情報収集と柔軟な対応を心がけることで、終息後の海の変化にも適応し、充実した釣り体験を続けることができるでしょう。

                      地域によって異なる影響が予想されるこの現象ですが、日本の海が本来の姿を取り戻す過程として、その変化を注意深く観察し、楽しむことが大切です。

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