スーパーの鮮魚コーナーや居酒屋のメニュー、そして船釣りで馴染み深い「タラ」
一口に「タラ」と言っても、日本でよく知られているのは真鱈(マダラ)、スケソウダラ、銀鱈(ギンダラ)の3種類です。
しかし、釣り人や魚好きの皆さん……実は「銀鱈はタラの仲間ではない」という衝撃の事実をご存じでしょうか?
この記事では、「釣って食べる(キャッチ&イート)」を愛する釣り人に向けて、3種類のタラ(?)の決定的な見分け方から生態、食味の違い、そして本命「マダラ釣り」の攻略法まで徹底解説します!

銀鱈って西京焼きで大人気だけど、実はタラじゃなくて深海魚なんだって!見分け方を覚えて船上やスーパーで自慢しちゃおう♪
1. 【衝撃】「銀鱈」はタラじゃない!? 3種の基本分類

まずは、3種類の「タラ」の基本情報を一覧表で比較してみましょう。
📊 一目でわかる!三種のタラ比較表
| 項目 | 真鱈(マダラ) | スケソウダラ | 銀鱈(ギンダラ) |
| 分類 | タラ目タラ科マダラ属 | タラ目タラ科スケトウダラ属 | カサゴ目ギンダラ科(タラ科ではない!) |
| 最大体長 | 約100〜120cm | 約60〜90cm | 約100〜120cm |
| 下顎のヒゲ | 1本(長くて明瞭) | なし(または極小) | なし |
| 背鰭の数 | 3基 | 3基 | 2基 |
| 顎の形 | 上顎が前に出る | 下顎が前に出る(受け口) | 下顎にヒゲなし |
| 生息水深 | 沿岸〜200m以深 | 表層〜中層 | 300〜2,000m(深海) |
| 主な用途 | 鍋、フライ、白子 | 練り物、たらこ、明太子 | 西京漬け、煮付け |
表を見ると一目瞭然ですが、銀鱈だけ分類が「カサゴ目ギンダラ科」となっています。
学術的にはアイナメやホッケに近い仲間で、駿河湾などで「全身大トロ」と称される深海魚アブラボウズの近縁種にあたります。

2. 船上・店頭で一発判別!3つの決定的な見分け方
船の上で釣り上げたときや、鮮魚店で丸ごと姿の魚を見たとき、一瞬で見分ける3つのチェックポイントです。
🔍 ① 最重要ポイント:下顎の「ヒゲ」

顎の下を真っ先にご覧ください。
- 真鱈(マダラ): 下顎に立派で長いヒゲが1本生えています。(海底の餌を探すセンサー)
- スケソウダラ・銀鱈: ヒゲはありません(あっても極めて小さい)。
「立派なヒゲがあればマダラ!」と覚えましょう。
🔍 ② 決定的な違い:背鰭(せびれ)の数
背中にあるヒレ(背鰭)の数を確認すると、タラの仲間かどうかが分かります。
- 真鱈・スケソウダラ: 背鰭が3基(3つに分かれている)
- 銀鱈: 背鰭が2基
背鰭が3つあるのは「タラ目」の大きな特徴です。銀鱈は2基しかないため、ここで明確に区別できます。
🔍 ③ 顔つきの差:顎のズレ方(口の形)
- 真鱈: 上顎が下顎より前に出る(大口で頭が大きい)
- スケソウダラ: 下顎が上顎より前に出る(受け口がトレードマーク)
生態・生息域の違いと「遊漁(釣り)」ターゲットの現実
🌊 真鱈(マダラ)★釣りのメインターゲット!



冷水性(生息水温2〜4℃)の魚で、「たらふく食べる」の語源どおりの大食漢。水深80〜250m付近に生息し、冬の産卵期には浅場へ回遊してきます。オフショアの船釣りで大人気のターゲットです。
🌊 スケソウダラ


北海道を中心に日本の水揚げを支える超重要魚種。商業漁業(網漁など)が中心ですが、船釣りでマダラを狙っている時に「外道(ゲスト)」として食いついてくることがあります。
🌊 銀鱈(ギンダラ)※遊漁船は存在しません!


水深300〜2,000mの大陸棚斜面に生息する完全な深海魚です。
生息域が深すぎる上、日本近海では生息密度が低いため、日本国内に銀鱈を狙う遊漁船(釣り船)は一般的ではありません。
スーパーや外食で食べる銀鱈は、主にアラスカやカナダからの商業輸入加工品です。


つまり、私たちが船釣りで狙える『本命のタラ』はマダラちゃん一択ってことね!
【釣り人必見】本命・マダラ釣りの基本とおすすめ装備


水深200m前後の深場から、メートル級・10kg超えの大物を引き抜くマダラ釣りは、オフショアフィッシングの醍醐味が詰まっています!
🎣 釣り方・全国の船宿を探すならこちら!
マダラ釣りは、ズッシリ重いオモリを使った「胴付き仕掛け(サンマ・イカ餌)」や、ライトに楽しめる「スロージギング」で狙います。
全国の主要なマダラ船宿や、初心者でもわかりやすい具体的な誘い方・仕掛けの選び方は、以下の記事で詳しく解説しています!
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🧰 持ち帰り用クーラーボックス&おすすめタックル
1mを超えるマダラを持ち帰るには、内寸に余裕のあるクーラーボックスが必須です。また、水深200mから大物を巻き上げるためのパワー電動リール(シーボーグ400Jなど)があると、手持ちで楽に大物釣りが楽しめます。
失敗しない大型クーラーのサイズ選びや保冷力比較、おすすめタックルについては、こちらの記事を参考にしてください。
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マダラ釣り♪おすすめクーラーボックスと最新タックル紹介2024年版
【キャッチ&イート】食味比較と絶品タラ料理
釣った後の最大の楽しみが「食べること」!3種それぞれに魅力的な食べ方があります。
🍽️ 真鱈(マダラ):淡白でクセのない白身&冬の味覚「白子」
水分を多く含み、加熱するとほろっとほぐれる美しい白身。
定番の「タラちり鍋」や「フライ」はもちろん、オスのお腹から獲れる「白子(キク・タチ)」のポン酢和えや天ぷらは、釣り人だけが味わえる至高の絶品です。また、大きくて濃厚な「マダラ子の煮付け」も酒の肴に最高です!
👉 マダラの詳しい捌き方&絶品レシピはこちら:
※【内部リンク②】マダラの絶品レシピ(タラちり鍋・白子ポン酢・マダラ子の煮付け)の記事カードを配置
🍽️ スケソウダラ:自家製「たらこ・明太子」で食べるのが贅沢!
身はあっさりしており、かまぼこ等の練り物の原料として有名ですが、なんといってもお楽しみは卵(助子:すけこ)です!


💡 なぜ市販の明太子は高い?釣り人が知るべき「助子」の価値
スーパーで売っている「たらこ」も「明太子」も、原料は100%スケソウダラの卵です。
市販の明太子が高いのは、傷のない最高品質の「真子(まこ)」だけを厳選し、熟練の職人が手作業で血抜き・漬け込み熟成を行っているから。
釣りの外道でスケソウダラが釣れて、お腹に助子が入っていたら超ラッキー!船上でしっかり保冷して持ち帰れば、市販の高級明太子を超える「絶品・自家製明太子」が作れます。
👉 スケソウダラで作る自家製たらこ・明太子のレシピはこちら:
🍽️ 銀鱈(ギンダラ):全身大トロ!濃厚な脂を楽しむ西京焼き


魚体が脂に包まれており、焼いても身がパサつかず、とろけるような食感が特徴です。「西京漬け」や「みりん干し」、「こってり煮付け」にすると右に出る魚はいません。
まとめ:3種の違いをマスターして釣りと食を満喫しよう!
最後に、今回紹介した3種の「タラ」の特徴をおさらいしましょう!
- 真鱈(マダラ): ヒゲあり・背鰭3基。船釣りの主役! 鍋や白子ポン酢が絶品。
- スケソウダラ: 受け口・背鰭3基。卵(助子)は自家製たらこ・明太子に最適!
- 銀鱈(ギンダラ): 背鰭2基の深海魚(カサゴ目)。西京焼きが最高だが遊漁対象外。
「タラ」の名前が付いていても、分類も生態も、そして釣り場での出会い方も全く異なります。
次に船に乗るときや、食卓にタラ料理が並んだときは、ぜひヒゲや背鰭をチェックして、魚の奥深さを楽しんでみてくださいね!
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. タラの仲間ではないのに、なぜ「銀鱈(ギンダラ)」と呼ばれているのですか?
A. 見た目の姿や「ほろほろほぐれる白い身質」が真鱈に非常によく似ていることから、流通・市場の通称として「ギンダラ(銀鱈)」と名付けられ定着したためです。分類上はカサゴ目(ホッケやアイナメの仲間)となります。
Q2. スケソウダラを専門に狙える遊漁船(釣り船)はありますか?
A. スケソウダラは商業漁業(網漁・はえ縄)が主流のため、専門で出す遊漁船は全国的にもごく稀です(北海道の一部等)。基本的には、マダラ狙いや中深海の沖五目釣りで「嬉しい外道(ゲスト)」として混じるケースがほとんどです。
Q3. 真鱈(マダラ)とスケソウダラの「白子」はどう違いますか?
A. マダラの白子(キク・タチ)は大きく、濃厚でクリーミーな味わいがあり、市場でも高値で取引される最高級品です。一方、スケソウダラの白子(助白)は小ぶりであっさりしており、汁物や鍋の具材として気軽に親しまれています。
Q4. 釣ったタラの卵(助子)で自家製たらこを作る際、アニサキスは大丈夫ですか?
A. 鮮度が良いうちに船上で冷やして持ち帰り、内臓から素早く卵を取り出すことが大切です。自家製たらこや明太子を作る際は、しっかり塩蔵(塩漬け)するか、一度アニサキス対策として−20℃以下で24時間以上冷凍してから漬け込むと安心です。
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