今回は中、上級者向けと言う事で簡単な話しは省略しますが、初心者の方も読んで損はありません。分からない事も出るかと思いますが、別途カワハギ釣り初心者向けの記事もあるので安心して下さい。
集魚板のホントの意味。
無論、集魚板ですから集魚目的はその通りですが、上級編なので早速本題にまいりす。
実は、集魚板は中錘の役割が大きいのです。何個か種類がありますが今回はアワビ貝風中錘。
通称【ピラピラ集魚】を上級者向けに掘り下げて行きたいと思います。
まず基本の重さですが、釣り方や潮の速さに潮の重さも関係するので、最終調整は現場で、出来るよう用意が必要ですが基本は、水深40mまでなら2号深場は3〜4号。
では、さらに掘り下げます。
ビラビラ集魚は潮受けします。その為初心者にはオススメして来ませんでしたが今回は上級者と言う事で、カワハギ釣り27年の自分の考えを余す事無くお伝えします。
軽いビラビラを使う理由
軽い集魚は、潮受けが大きく竿をかなり叩いても実際の海底での仕掛けの動きは緩やかです。そして、叩いてテンションを緩める時に、ビラビラ付きの仕掛けはどう動くか?想像してみて下さい。
実は、ゆっくりカーブを描きながら着水に向かう訳なんです。
上級者の方は、ピンとこられたと思いますが中級者の方は、少し疑問に感じる部分もあるのでは?
そのメリットは、ただゆっくり落下する!そんな理由では無いのです。
実は、その時のラインは完全にフリーの叩き〜はわせと大きく異なり、竿先にホール中も感度が伝わるのです。なので、叩きからの這わせに向かうホールのアタリを取れてかける!これが大きなメリットです。
軽い集魚の主な釣り方
まず、着底したら下の錘ごと3回程度浮く用に誘いを入れながらキッチンと底断ちを取ります。その後下錘を80センチ浮かせて止める。そして『たたき』をいれて止める。アタリが無ければボトム釣りに向かいます。その時はオモリを浮かせ無い程度の叩きによるカワハギへのアピールタイムです。釣りはイメージが大切で【おーカワハギヨダレ垂らして自分のアサリ狙ってるよーでもまだお預けじゃあ】
その後軽いビラビラの潮受けの原理を利用してホールに向います。この時に竿先に小さなアタリを感じたら大成功♪
実は、カワハギブームは昭和30年に起きたそうで、当時の名人『長島万水さん』が久比里で自分もお世話になってる山下丸と共に確立され現在に至る長期変わらぬ集魚釣法だと爺様に聞きました。
それまでは、錘の下に2本針『キス仕掛け』のような物だったそうです。
船でもキャストする理由
いくつか理由はありますが、混み合ってる船で祭らないように仕掛けを投入するなどですが、少し上級者向けに掘り下げて行きます。
カワハギを誘い出す
実は、キャストして広範囲を探る理由の1つにカワハギを誘い出すのも理由です。
考え方としては、投げた先で釣るのでは無く、広範囲に仕掛けをアピールして船下に誘い出す事なので錘をファーファーと上げ下げして、カワハギにアピールしながら船の下に誘い出す訳です。
これを勘違いすると仕掛けが取り残されてお祭りの原因になるのです。船は動いてます『根の釣り以外』
必ず錘を切ってアピールして下さい。
さらに上級者向けへ
通常、船からのキャストは先程述べた通りなのですがアタリが無い時間帯ってありますよね。
実は、その時間に投げる理由が他にもあります。
それは、根を探す事になります。活性が低い時のカワハギは根回りに居着く事が多く根を探す訳です。キャストしてフーアフーアとアピールしてると錘が海底に着くと砂地か!岩か!分かります。
そこが同船者が釣れ無いのに釣れてる人の理由なんです。
しかし、あまり長くその場所で粘るのはお祭りの原因になるので、少し戦ったら船下まで誘い込む事が大切になって来ますので、初心者の方にはオススメしません。あくまで上級編と言う事です。
基本忘れべからず!
場所にもよりますが、船長は根のきわに船を止める事があります。根の中に仕掛けが、入ると当然根掛かりします。
ホントに良い場所は根のきわの平らな砂地です。とくに、大会などの時に見かける光景ですが、船長がせっかく根のきわに船を止めて【どーぞ】アナウンスと同時に多くの人が根に向かってキャストして根掛かり!
周りから『あー!』『やべ〜』そして船長を見ると、ひきつった顔で苦笑してます(笑)
実際に大会に出られた方は、この光景を目にした事があると思います。大会に限らず新しいポイントに船が入った時は、船下から釣りを始める事が大切です。
そしてオモリの着底したらすぐ80センチ上げる!この時すぐに上げる理由は、道糸がたるんでる訳で80センチ上げ、テンションホールでカーブを描くイメージで道糸を張ると潮の流れにもよりますが海底30センチ程度に落ち付きます。このカーブホールはかなり魅力的なんです。
これだけで単純にラインを真っ直ぐするだけの行動と着底直後に上げる!だけで周りとの差が生まれ、結果釣果に結び付きます。
さらに、いきなりのボトム釣りに行かない。
ラインが真っ直ぐになったら宙で『たたく』むやみに竿をボヨンボヨンさせてる方も居ますが『たたく』理由は仕掛けを動かすと言う事。
シンカーの重みと中オモリを感じ取って仕掛けをしっかりと動かし必ず『止め』の間合を作る事が大切です。
『たたい』てる最中にもカワハギが食って来る事も多くありますが誘い、食わせの間。しっかりと釣りを組み立てる事が釣果に繋がります。
これで、もし根回りのポイントでも砂地でも根掛かりリスクが大きく下がりますし、新しいカワハギに出会うチャンスが増えます。
そして食いが悪いアタリも無い。それからボトム釣りに以降して行くのが結果1番釣果が伸びて行きます。
カワハギの行動
投入して最初にカワハギが向かって来る時どこに向かってるかご存知でしょうか?
実は、シンカー『下のオモリ』なんです。そして近くのエサに気が付き補食開始と言うのが一般的な流れです。そこで仕掛けにちょとした工夫をオススメします。
カワハギ仕掛けの工夫
市販仕掛けで勿論良いのですが+αの下針追加の4本針仕掛け。
自分で作るのも良いですし、市販仕掛けに少し足す作りでも良いのですが、シンカーを付けるサルカンのすぐ上に針を付けるハリス止めを追加すると、シンカーに向かって来たカワハギが餌に食いつく確率がアップするのと、宙の釣りの時の餌の高さの調整が楽で海底ギリギリを攻めたい時などに効果絶大です。
作り方や長さは細かく気にしなくて平気です。オモリ付近、オモリより少し下に針が行く感じで平気ですので、色々と作って行くと自分にあった物が作れるようになりますので、試して見て下さいね。
カワハギ釣りに合わせは、必要⁈
結論から紹介すると必要です。しかし初心者向けに紹介して来た記事では不用で聞き合わせが有効と話して来てます。今回は上級者向けと言う事で少し掘り下げて行きます。
まず聞き合わせで良いのにも理由があります。カワハギは吸い込む力が強い魚で普段砂の中の貝類なども吸い込んで捕食してます。
せっかくカワハギが餌を発見して吸い込んだ瞬間にビッシと大合わせを入れると口から針が飛び出します。そもそもカワハギ針は、吸い込む前提に作られてるんです。そして吐き出す時に針が反転してフックする構造になってるので、大きな合わせは逆効果になる事も多くあります。
そこが初心者向けと上級者向けの紹介が異なるわけです。
では、合わせはどうするのか!まず、カワハギが餌を『ついばむ』アタリか『吸い込む』アタリかを判別出来るのか?
もし分からないのであれば聞き合わせが有効ですが違いが分かるのであれば、合わせを入れるとバラシが減ります。
バラシと一言に言っても実は、掛り悪く外れる時と針が折れたり伸びたり『開く』するバラシがあります。
針は、先端に負荷をかける構造では無いので伸されてしまいます。合わせてしっかりとフッキングすると本来の針の力が初めて発揮される訳なんです。
大合わせにならないように、15センチ程度の竿操作を心掛けて下さい。もし合わせに失敗しても次のカワハギとの対決にすぐ以降出来ます。
4本針もしくは、3本針の下から通常はカワハギが食って来てるイメージをしっかり理解して失敗しても冷静に次の餌で仕留める!
余談ですが大会に出る様なベテランは、釣れたら魚から針を外さずハリスごと替えます。時短もですが針の鋭さを常に最高にするんです。替え針や種類は多めに用意して行くと安心です。
釣れても餌が2つ無くなってると失敗と悔やむ方が多い釣りですが楽しむ事も大切だと思います。
まとめ
大会で優勝を目指すのも楽しい釣り物だと思いますが、やはり楽しくカワハギを釣って美味しく食べるのが1番ではないでしょうか?みなさんのカワハギライフの役に少しでもお役にたてたら幸いです。
初心者の方々は、すいません。分からない事が多かったと思いますが、上級者の方々の悩みを読んで疑問が増えたと思いますが、まずは基本編もご覧ください。
釣りの朝は早起きで船に揺られて体力使いますよね。
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