サバフグは食べられる?唐揚げが美味しい理由とリリースと言われる船宿の事情

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サバフグは食べられる?唐揚げが美味しい理由とリリースと言われる船宿の事情を解説する菜々子とシロサバフグのアイキャッチイラスト

ショウサイフグ船やトラフグ船、彼岸フグ船で本命を狙っていると、サバフグの猛攻に悩まされることがあります。

ようやく釣れたサバフグを船長に見せると、「サバフグはリリースしてください」「サバフグは捌きません」と言われた経験はありませんか。

ベテラン釣り師から「サバフグの唐揚げは本当に美味しいよ」と聞いたことがある人なら、「食べられる魚なのに、なぜ持ち帰れないんだろう?」と疑問に思ったはずです。

実は、船宿によってサバフグの扱いが違うのには理由があります。

シロサバフグをフグ処理資格者が適切に処理し、棒身(身欠き)の状態で持ち帰れる船宿もあれば、安全を最優先してサバフグ類は一律でリリースとしている船宿もあります。

この記事では、サバフグが食べられる魚なのか、唐揚げが美味しいと言われる理由、そしてショウサイフグ船やトラフグ船でリリースと言われる船宿の事情を、東京湾のフグ釣りを前提に釣り人目線で分かりやすく解説します。

なお、この記事は遊漁船で釣れたサバフグを前提にしています。堤防やプレジャーボートで釣れたサバフグについては、種類の判別や処理方法の考え方も含めて後半で解説します。

サバフグは食べられる?【結論】

遊漁船で釣れたサバフグは食べられる?唐揚げが美味しい理由とリリースされる船宿の事情を解説するイメージイラスト

結論から言えば、サバフグは食べられる魚です

特に遊漁船で外道として釣れることが多いシロサバフグは、適切に処理すれば唐揚げや天ぷら、鍋などで美味しく食べられます。実際に、東京湾ではシロサバフグをフグ処理資格者(有資格者)が身欠き(棒身)にして渡してくれる船宿もあります。

一方で、ショウサイフグ船やトラフグ船、彼岸フグ船では「サバフグはリリースしてください」「サバフグは捌きません」と案内される船宿も少なくありません。

「食べられる魚なのに、なぜ持ち帰れないの?」と思うかもしれませんが、その理由はサバフグがまずいからではありません。

船宿がリリースを勧める主な理由は、シロサバフグと外見がよく似た有毒種が存在すること、そして帰港後のフグ処理を安全に行うためです。

つまり、「リリース=食べられない魚」ではなく、「安全を優先した船宿の判断」ということです。

まずは、サバフグにはどのような種類があり、船宿によって対応が分かれる理由を見ていきましょう。

菜々子
菜々子

リリースってことは、食べられない魚だと思ってた!

磯風
磯風

実はそうじゃないんだ。

なぜショウサイフグ船やトラフグ船ではリリースと言われるの?

ショウサイフグ船やトラフグ船でサバフグがリリースと言われる理由を解説する菜々子とシロサバフグのイメージイラスト

ショウサイフグ船やトラフグ船、彼岸フグ船に乗っていると、サバフグが外道として釣れることがあります。

特にサバフグの活性が高い日は、本命のショウサイフグやトラフグより先にサバフグが食ってしまい、「今日はサバフグばかりだった」という日も珍しくありません。

そんなとき、多くの船宿では「サバフグはリリースしてください」「サバフグは捌きません」と案内されます。

これはサバフグがまずいからではなく、安全面と船宿の運営上の理由があるためです。

一番の理由は「誤認事故」を防ぐため

サバフグ類には、食用になるシロサバフグのほかに、クロサバフグやドクサバフグなど外見がよく似た種類がいます。

特にドクサバフグは全身に毒を持つ危険な種類で、一般人が見分けるのは簡単ではありません。

帰港後、船宿では大量のフグを短時間で処理します。

その中で誤認による事故を防ぐため、「サバフグ類は一律で処理対象外」としている船宿は少なくありません。

本命のフグを優先する船宿の事情もある

もう一つの理由は、処理するフグの量です。

ショウサイフグ船やトラフグ船では、本命のフグを身欠き(棒身)にする作業だけでもかなりの時間がかかります。

そこへ外道のサバフグまで加わると、処理時間が大幅に増えてしまいます。

そのため、本命のショウサイフグ・トラフグ・アカメフグなどに集中するために、サバフグは処理しないという判断をしている船宿もあります。

リリースする船宿がある一方で、処理してくれる船宿もある

実は、すべての船宿がサバフグをリリースにしているわけではありません。

金沢八景の野毛屋釣船店のように、シロサバフグを適切に識別し、有資格者が身欠きにして持ち帰らせてくれる船宿もあります。

つまり、「サバフグは食べられないからリリース」ではなく、船宿ごとの安全管理や処理体制の違いが大きいということです。

私も最初は「同じサバフグなのに、なぜ船宿で対応が違うんだろう」と疑問でした。

しかし理由を知ると、リリースを勧める船宿も、処理してくれる船宿も、それぞれ安全を考えた判断をしていることが分かります。

実はサバフグを捌いて持ち帰れる船宿もある

有資格者が処理したシロサバフグの棒身を持ち帰れる船宿があることを紹介する菜々子と棒身のイメージイラスト

ここまで読むと、「サバフグはリリースするしかないのか」と思うかもしれません。

しかし実際には、シロサバフグを有資格者が適切に処理し、棒身(身欠き)の状態で持ち帰れる船宿もあります

私の経験の中でも、金沢八景の野毛屋釣船店は、シロサバフグを処理して渡してくれる船宿として知られています。

野毛屋では、シロサバフグであることを確認したうえで、皮むきや除毒処理を行い、食べられる状態で持ち帰ることができます。

また、浦安の吉野屋や富津のひらの丸、東京・江東区のさわ浦、茅ヶ崎丸なども、サバフグの処理に対応した実績がある船宿です。

つまり、東京湾のフグ船では、

  • サバフグは一律リリース
  • シロサバフグなら処理して持ち帰れる

というように、船宿によって方針が分かれています。

これは「どちらが正しい」という話ではありません。

処理体制や有資格者の人数、当日の釣果状況、安全管理の考え方によって対応が変わります。

特にトラフグが大漁の日などは、本命の処理だけで手一杯になり、サバフグの処理を行わない場合もあります。

逆に、シロサバフグを確実に識別できる体制が整っている船宿では、貴重な食材として持ち帰れることもあります。

そのため、サバフグを食べたい場合は、「サバフグを処理してもらえるか」を予約時や出船前に確認するのが一番確実です。

私もフグ船では、当日の状況によって対応が変わることがあるため、「今日シロサバフグが釣れたら処理していただけますか?」と一言確認しておくことをおすすめします。

船宿のルールを理解したうえで釣りを楽しむことが、安全にもつながりますし、せっかく釣れたサバフグを美味しく味わえる可能性も広がります。

シロサバフグの唐揚げは本当に美味しい?

シロサバフグのから揚げ

結論から言うと、シロサバフグの唐揚げは本当に美味しいです

ショウサイフグ船やトラフグ船に長く通っているベテラン釣り師ほど、「サバフグの唐揚げは絶品だよ」と言う人が多いのは、決して大げさではありません。

菜々子
菜々子

本命じゃなくて外道なのに、そんなに美味しいんですか?

磯風
磯風

外道だから期待していない人ほど驚く魚なんだ。特に唐揚げは人気があるよ。

シロサバフグの身はクセが少なく、上品な白身です。
加熱すると身がふっくらとして甘みが出るため、唐揚げとの相性が非常に良い魚です。
特に骨付きで揚げると、外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。

私も何度か食べていますが、「サバフグを食べるためにフグ船に乗る人がいる」という話にも納得できる美味しさでした。

サバフグが唐揚げに向いている理由は、身質にあります。

ショウサイフグよりもやや水分が多く、揚げることで旨味が引き立ちます。
シンプルに塩だけで食べても美味しいですし、醤油・酒・生姜で下味を付ければ、ご飯にもお酒にもよく合います。

菜々子
菜々子

じゃあ、唐揚げが一番おすすめなんですね?

磯風
磯風

初めて食べるなら唐揚げがおすすめだね。
外道のイメージが変わると思うよ。

天ぷらやフライ、鍋も美味しいですが、初めて食べるなら唐揚げが一番おすすめです。

ただし、この美味しさは、有資格者が適切に処理したシロサバフグであることが前提です。
船宿で処理してもらえなかったサバフグを、自分で種類判別して調理することはおすすめできません。

「唐揚げが美味しい」と聞くと持ち帰りたくなる気持ちはよく分かりますが、安全に食べられる状態で持ち帰ることが何より大切です。

唐揚げの詳しい作り方や下処理のコツは、別記事で写真付きで紹介しています。

サバフグの毒は大丈夫?

サバフグの毒は大丈夫?シロサバフグの毒部位と有資格者による安全な処理を解説する菜々子のイメージイラスト

「サバフグって毒は大丈夫なの?」という疑問は、多くの釣り人が気になるところです。

結論から言えば、シロサバフグは適切に処理されたものなら食べられます

実際に市場へ流通しているシロサバフグもありますし、フグ処理資格者が身欠き(棒身)にしたものは食用として扱われています。

ただし、「サバフグ=安全」というわけではありません。
サバフグ類にはシロサバフグのほかに、クロサバフグやドクサバフグなどの種類がいます。
近年は、温暖化の影響か?ハイブリッド型のフグ(危険)も多数上がってます。

特にドクサバフグは、筋肉を含め全身に毒を持つ危険な種類として知られています。

菜々子
菜々子

ドクサバフグって、そんなに危険なの?

磯風
磯風

うん。だからこそ船宿はサバフグを慎重に扱っているんだ。

厚生労働省でも、ドクサバフグは食べてはいけない種類とされています。

引用元:ドクサバフグ厚生労働省
シロサバフグ

問題なのは、シロサバフグとドクサバフグが外見だけでは見分けにくいことです。
だからこそ、ショウサイフグ船やトラフグ船でサバフグをリリースにする船宿があるわけです。

船宿がリリースを勧めるのは、「サバフグは危険だから全部捨てる」という単純な理由ではありません。

誤認による事故を防ぐための安全管理という意味合いが大きいのです。

初心者の方は、「シロサバフグなら食べられるらしい」と自己判断するのではなく、有資格者が処理したものだけを食べると考えておけば間違いありません。

私もサバフグが釣れたときは、船宿のルールに従うことを最優先にしています。
美味しい魚だからこそ、安全に食べることが一番大切です。

見分け方より「船宿で処理してもらう」が正解

サバフグについて調べると、「シロサバフグとドクサバフグの見分け方」という情報をよく見かけます。

確かに、背中の小棘(とげ)の範囲や尾びれの形など、識別点はあるとされています。

菜々子
菜々子

じゃあ、見分け方を覚えれば持ち帰っても大丈夫じゃん⁉

磯風
磯風

そこが一番大事なポイントなんだ。
見分け方を覚えることより、船宿で処理してもらう前提が安全な釣りだよ。

実際、シロサバフグとドクサバフグは外見がよく似ています。
厚生労働省でも、識別点はあるものの、その他の形態が似ているため区別が難しいとされています。

だからこそ、船宿では有資格者が種類を確認し、適切に処理しているわけです。

私も東京湾のフグ船に乗っていますが、サバフグが釣れたときに「これはシロサバフグだから持ち帰ろう」と自分で判断したことはありません。

処理してくれる船宿ならお願いする。
リリースと言われたら従う。

それが一番安全だと思っています。

見分け方を覚えること自体は悪いことではありません。
しかし、釣り場で短時間に種類を断定し、食用かどうかを判断することは別問題です。

特に初心者の方は、「見分け方を覚える」ことよりも、「船宿のルールに従い、有資格者が処理したものを食べる」と考えておけば間違いありません。

サバフグは美味しい魚ですが、その美味しさを安全に楽しむためには、見分け方より船宿で処理してもらうことが一番の近道です。

「自己責任なら自分でさばいて食べてもいいのでは?」と思った方へ

ここまで読んで、「自己責任なら自分でさばいて食べてもいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。

実際、この疑問を持つ釣り人は少なくありません。

船宿でリリースと言われたサバフグを見て、「シロサバフグなら食べられるんでしょ?」と思う気持ちはよく分かります。

菜々子
菜々子

船宿で捌いてもらえないなら、自分でやればいいって考える人もいそうね

磯風
磯風

実は、その疑問は多くの釣り人が一度は考えることなんだ。

ただ、フグは種類の判別だけでなく、可食部位や自治体ごとの取り扱いルールなども関係してきます。

特にサバフグ類は外見がよく似た種類がいるため、「シロサバフグだと思っていたら別の種類だった」というリスクを完全に否定することはできません。
特に近年は温暖化の影響か?ハイブリド型と呼ばれるふぐが多く報告されてます。
これは、ふぐ全種に言えることで大変危険です。

だからこそ、船宿では有資格者が処理を行い、安全管理を徹底しています。

私も以前、「釣ったフグを自分でさばくのは法律上どうなのか?」という疑問を持ち、厚生労働省や自治体の資料を調べて記事にまとめました。

フグを自分で調理することと、販売や提供に関するルールは別の問題ですし、毒部位の処理や自治体ごとの取り扱いも知っておく必要があります。

その内容は別記事で詳しく解説しています。

サバフグを美味しく食べたいなら、まずは船宿で適切に処理されたものを味わうことをおすすめします。

その美味しさを知ってから、フグという魚を正しく理解する方が、安全で楽しい釣りにつながると私は思っています。

サバフグを美味しく食べるならレシピはこちら

シロサバフグは、適切に処理されたものなら本当に美味しい魚です。

特に唐揚げは人気が高く、外はカリッと、中はふっくらとした白身の旨味を楽しめます。

菜々子「唐揚げ以外にも美味しい食べ方はあるんですか?」

磯風「あるよ。刺身や鍋も美味しいけど、まずは唐揚げを食べてみてほしいね。」

おすすめの食べ方は次の4つです。

  • 唐揚げ
  • 刺身
  • 鍋(てっちり)
  • フライ

特に唐揚げは、ショウサイフグ船の常連さんが「サバフグが釣れたら嬉しい」と言う理由がよく分かる美味しさです。

下味の付け方や揚げ時間を工夫するだけで、家庭でもかなり本格的な味になります。

詳しいレシピや下処理のコツは、写真付きで別記事にまとめました。

サバフグの唐揚げ・刺身・鍋レシピはこちら(内部リンク)

せっかく有資格者が処理してくれたシロサバフグなら、ぜひ一度は唐揚げで味わってみてください。

よくある質問

サバフグは本当に食べられますか?

シロサバフグは、フグ処理資格者が適切に処理したものなら食べられます。唐揚げや鍋、刺身などで楽しまれています。ただし、自己判断で調理することはおすすめできません。

サバフグの唐揚げは美味しいですか?

はい。シロサバフグはクセの少ない白身で、唐揚げにすると外はカリッと、中はふっくら仕上がります。フグ船の常連さんにも人気の食べ方です。

なぜ船宿ではサバフグをリリースと言われるのですか?

シロサバフグと外見がよく似た有毒種がいるためです。誤認による事故を防ぐことや、本命のショウサイフグ・トラフグの処理を優先することが主な理由です。

サバフグは自分でさばいてもいいですか?

この記事ではおすすめしていません。種類の判別や可食部位の判断が必要になるため、船宿で有資格者に処理してもらうのが最も安全です。

シロサバフグとドクサバフグは見分けられますか?

識別点はありますが、一般の釣り人が釣り場で安全に判別するのは簡単ではありません。見分け方よりも、船宿で適切に処理してもらうことをおすすめします。

まとめ

サバフグは、ショウサイフグ船やトラフグ船、彼岸フグ船で外道として釣れることの多い魚ですが、適切に処理されたシロサバフグはとても美味しい魚です。

特に唐揚げは人気が高く、「サバフグが釣れたら嬉しい」と言うベテラン釣り師がいるのも納得できる美味しさがあります。

一方で、多くの船宿がサバフグをリリースとしているのには理由があります。

シロサバフグと外見がよく似た有毒種が存在することや、本命のショウサイフグやトラフグの処理を優先するため、安全管理の一環としてリリースを勧めている船宿が少なくありません。

この記事のポイントを整理すると、次のとおりです。

  • シロサバフグは適切に処理すれば美味しく食べられる
  • 唐揚げは特におすすめの食べ方
  • 船宿によってサバフグの扱いは異なる
  • リリースは「まずいから」ではなく安全管理のため
  • 食べるなら有資格者が処理したものが安心

私も以前は「食べられる魚なのに、なぜリリースなんだろう」と思っていました。
しかし、船宿の事情や安全管理を知ると、その判断にも納得できました。

次回フグ船に乗るときは、「サバフグは処理してもらえますか?」と事前に確認してみてください。
もし処理してもらえる船宿なら、ぜひ一度シロサバフグの唐揚げを味わってみてください。

外道というイメージが、きっと変わると思います。

菜々子
菜々子

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菜々子
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