スーパーや魚屋で見かけるイワシには、「マイワシ」「ウルメイワシ」「カタクチイワシ」の3種類があります。
見た目はよく似ていますが、
まで実は大きく違います。
この記事では釣り歴46年・船釣り歴35年の経験も交えながら、初心者でも一目で見分けられるコツを写真付きで解説します。
一目でわかる!イワシ3種類比較表

| 項目 | マイワシ | ウルメイワシ | カタクチイワシ |
|---|---|---|---|
| 見分け方 | 黒い斑点 | 目が大きい | 口が大きい |
| サイズ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★ |
| 脂 | ★★★★★ | ★★ | ★★★ |
| 刺身 | ◎ | ○ | △ |
| 干物 | ○ | ◎ | △ |
| 煮干し | △ | ○ | ◎ |
| 生しらす | △ | ほぼ無 | ◎ |

【見た目】マイワシ・ウルメイワシ・カタクチイワシの見分け方
スーパーの鮮魚コーナーに並ぶイワシたち。「どれも同じように見える…」と思うかもしれませんが、実は「斑点(点々)」「目」「口」の3つのポイントに注目するだけで、誰でも簡単に見分けることができます。

それぞれの見た目の特徴を詳しくチェックしていきましょう。
マイワシの特徴(体に黒い斑点がある)


3種類の中で最も見分けやすいのが「マイワシ」です。最大のチャームポイントは、体の側面(お腹のあたり)に一列に並んだ黒い斑点です。
お店で見かけたとき、体に黒い点々が一列に並んでいたら「マイワシ」だと判断して間違いありません。
ウルメイワシの特徴(潤んだような大きな目)



「ウルメイワシ」の名前の由来は、その「潤んだ(うるんだ)ような大きな目」からきています。目が非常に大きく、透明な膜(脂瞼:しけん)で覆われているため、ウルウルと涙を浮かべているように見えます。
- 見分け方ポイント: 体に斑点がなく、顔に対して目が圧倒的に大きい
- 体型: マイワシに比べて断面が円柱に近く、細長くてスタイリッシュな形
- サイズ: 約20〜30cm(3種類の中で最も大きく成長します)
体に点々がなく、とにかく「お目目がパッチリしていて大きいな」と感じたらウルメイワシです。


カタクチイワシ(セグロイワシ)の特徴(大きな口と黒い背中)


一般的に「セグロイワシ」や「シコイワシ」とも呼ばれるのが「カタクチイワシ」です。漢字で「片口」と書く通り、上アゴに対して下アゴが極端に短く、頭の半分くらいまで口がガバッと大きく開くのが最大の特徴です。
- 見分け方ポイント: 下アゴが短く、目の後ろまで口が裂けるように大きく開く。背中が他の2種より濃い黒青色。
- 体型: 全体的に細長く、少し平べったい
- サイズ: 約10〜15cm(3種類の中で最も小ぶり)
背中が黒く、頭に対して口が驚くほど大きく開くものはカタクチイワシです。タレ目っぽく見えるのも特徴の一つです。
イワシ3種類☆ 見分け方のまとめ(迷ったらここを見よう!)
どうしても迷ったら、まずは「お腹の黒い点々」を探してください。
- 点々がある ➔ マイワシ
- 点々がない + 目が大きい ➔ ウルメイワシ
- 点々がない + 口が大きくて背中が黒い ➔ カタクチイワシ




この3つのルールさえ覚えておけば、魚屋さんや釣りの現場でもバッチリ見分けることができますよ!
【味・栄養】3種類のイワシはどう違う?
見た目が違う3種類のイワシですが、実は「脂の乗り」や「身の質感(食感)」、そして豊富に含まれる「栄養素のバランス」にもそれぞれ大きな個性があります。




料理の仕上がりや健康効果にも関わる、味と栄養の違いを深掘りしていきましょう!
マイワシ:脂の乗りが抜群でジューシー
3種類の中で圧倒的に脂が乗っていて、濃厚な旨味を楽しめるのがマイワシです。特に梅雨時期に獲れるものは「入梅(にゅうばい)イワシ」と呼ばれ、マグロのトロにも負けないほど脂がギトギトに乗っています。
お肉並みにジューシーで食べ応えのあるイワシ料理を作りたいときは、マイワシ一択です。




マイワシは、DHA・EPAなどの良質な脂が一番豊富♪
ウルメイワシ:脂肪が少なく、上品な旨味が凝縮
マイワシとは対照的に、「脂っぽさがなく、あっさり上品な味わい」なのがウルメイワシです。身がキュッと締まっていて雑味が少なく、魚本来のピュアな旨味が楽しめます。
- 味・食感の特徴: 脂が少ない分、干物にすると水分が抜けて旨味が劇的に凝縮されます。噛めば噛むほど味が出る奥深い美味しさです。
- 栄養の強み(高タンパク&低脂質!): 3種類の中で最も脂肪分が少なく、高タンパクでヘルシー。さらに、疲労回復や肝機能のサポートに嬉しい「タウリン」も豊富に含まれています。
「最近脂っこいものが苦手になってきた…」「ダイエット中だけどしっかり栄養を摂りたい」という方にぴったりのヘルシーなイワシです。




高タンパクでヘルシー
身が締まっていてあっさりした味わい♪
カタクチイワシ:コクと苦味があり、加工品に最適


小ぶりなカタクチイワシ(セグロイワシ)は、「ダシが出るほどの強烈な旨味と、独特のほろ苦さ」が特徴です。魚の旨味成分であるイノシン酸が非常に多く、料理に奥深いコクをプラスしてくれます。
成長期のお子様や、骨粗しょう症予防を意識したいシニア層に最もおすすめしたい栄養満点なイワシです。




特有のほろ苦さがあるため、出汁(煮干し)やオイル漬けにぴったり。





歳をとると特有のほろ苦さが最高のスパイ♪
焼きめざしが1番好きになるんだよね~


味と栄養のカンタン比較まとめ
このように、それぞれの強みを知っておくと、体調や作りたい料理に合わせてスーパーで賢く選び分けられるようになりますよ!
生しらす・釜揚げしらす・ちりめんじゃこ・たたみいわしは何の魚?
スーパーでよく見かける「生しらす」や「ちりめんじゃこ」
実はこれらは魚の種類ではなく、イワシ類の稚魚(しらす)を加工した食品です。
主な原料はカタクチイワシの稚魚ですが、漁獲される地域や時期によってはマイワシやウルメイワシの稚魚が混ざることもあります。





つまり、「しらす」は魚の名前ではなく、小さなイワシ類の総称として使われている言葉なのです。
生しらす


生しらすは、水揚げされたばかりの新鮮なしらすを加熱せず、そのまま食べる料理です。
鮮度が非常に重要なため、漁港の近くでしか味わえないことも多く、「幻のグルメ」と呼ばれることもあります。
主な原料はカタクチイワシの稚魚ですが、地域によってはマイワシやウルメイワシの稚魚が混ざる場合もあります。
💡特徴
釜揚げしらす


釜揚げしらすは、生しらすを塩ゆでしたものです。
ふっくらとした柔らかい食感が特徴で、生しらすより日持ちするため、全国のスーパーでもよく販売されています。
そのままご飯にのせる「しらす丼」や、大根おろしとの組み合わせは定番の食べ方です。
💡特徴
しらす干し・ちりめんじゃこ


釜揚げしたしらすを乾燥させたものがしらす干しです。
さらに乾燥させ、水分を大きく飛ばしたものがちりめんじゃこになります。


どちらも原料はほぼ同じですが、水分量が異なるため、食感や保存期間に違いがあります。
| 種類 | 乾燥具合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 釜揚げしらす | 乾燥なし | ふっくら柔らかい |
| しらす干し | 半乾燥 | ほどよい食感 |
| ちりめんじゃこ | しっかり乾燥 | 保存性が高く旨味が濃い |
たたみいわし


たたみいわしは、しらすを薄く板状に広げて乾燥させた伝統食品です。
見た目は一枚のせんべいのようですが、実際には何匹ものしらすが重なって作られています。
軽く炙ると香ばしさが増し、お酒のおつまみやご飯のお供として人気があります。
💡特徴
覚えておきたいポイント



全部違う魚だと思ってたけど、実は同じ”しらす”を加工方法で変えていただけなんですね!





その通り!原料はほとんど同じでも、生・ゆでる・乾燥させるという加工方法の違いで、名前や食感、味わいが変わるんだよ。
「では、だしに欠かせない『煮干し』はどのイワシから作られているのでしょうか?次で詳しく見ていきましょう。」
煮干し・アンチョビ・オイルサーディンは何のイワシ?


スーパーには「煮干し」「アンチョビ」「オイルサーディン」など、イワシを使った加工食品が数多く並んでいます。
どれもイワシから作られていますが、使われる種類や加工方法はそれぞれ異なります。
違いを知ると、料理に合わせて選びやすくなりますよ。
煮干し|主にカタクチイワシ


煮干しは、主にカタクチイワシを塩ゆでし、乾燥させて作られます。
カタクチイワシは旨味成分(イノシン酸)が豊富で、クセの少ない力強いだしが取れることから、日本の味噌汁や煮物には欠かせない存在です。
地域によってはウルメイワシやマイワシを使った煮干しもありますが、スーパーで最も多く見かけるのはカタクチイワシの煮干しです。
特徴
アンチョビ|主にカタクチイワシ


アンチョビは、主にカタクチイワシを塩漬けにして熟成させた保存食品です。
強い塩味と濃厚な旨味が特徴で、そのまま食べるというより、料理の隠し味として使われることが多くあります。
パスタやピザ、サラダ、アヒージョなどに加えるだけで、料理全体のコクがぐっと深まります。
特徴
オイルサーディン|主にマイワシ


オイルサーディンは、主にマイワシをオリーブオイルや植物油に漬け込んだ加工食品です。
脂の乗ったマイワシを使うことで、ふっくらとした食感と豊かな旨味が楽しめます。
ただし、製品によっては小型のカタクチイワシなどが使われる場合もあります。
缶を開けるだけで食べられる手軽さも人気の理由です。
特徴
加工食品の違いを一覧で比較
| 加工食品 | 主な原料 | 加工方法 | おすすめの食べ方 |
|---|---|---|---|
| 煮干し | カタクチイワシ | 塩ゆで・乾燥 | だし・味噌汁・煮物 |
| アンチョビ | カタクチイワシ | 塩漬け・熟成 | パスタ・ピザ・アヒージョ |
| オイルサーディン | 主にマイワシ | 油漬け | そのまま・パン・パスタ・サラダ |



全部同じイワシだと思っていました!加工方法が違うだけじゃなく、使われるイワシの種類も違うんですね!





そうなんだ。カタクチイワシは『だしや熟成向き』、マイワシは『脂を楽しむ料理向き』という特徴があるから、それぞれの良さを生かした加工食品になっているんだよ。
どのイワシが一番美味しい?
「結局、一番美味しいイワシはどれ?」
魚屋さんやスーパーで迷ったとき、多くの人が気になるポイントですよね。
実は、この質問に絶対の正解はありません。
なぜなら、3種類のイワシはそれぞれ脂の量や旨味、食感が異なり、料理によって一番美味しい魚が変わるからです。


ここでは、目的別におすすめのイワシをランキング形式で紹介します。
刺身で食べるなら【第1位 マイワシ】


脂の乗ったマイワシは、とろけるような口当たりが魅力です。
特に梅雨の時期に旬を迎える**「入梅(にゅうばい)イワシ」**は、濃厚な脂と旨味が絶品。新鮮なものなら刺身やたたきで食べると、その美味しさを存分に味わえます。
おすすめ料理
干物なら【第1位 ウルメイワシ】


干物にするならウルメイワシがおすすめです。
脂が控えめなため、干すことで水分が抜け、魚本来の旨味がぎゅっと凝縮されます。
丸干しや一夜干しは全国的にも人気が高く、噛むほどに深い味わいを楽しめます。
おすすめ料理
煮干し・だしなら【第1位 カタクチイワシ】


カタクチイワシは旨味成分が豊富なため、日本の和食には欠かせない存在です。
煮干しにすると濃厚なだしが取れ、味噌汁や煮物、うどんのつゆなど、さまざまな料理で活躍します。
おすすめ料理
骨まで丸ごと食べるなら【第1位 カタクチイワシ】


小型のカタクチイワシは骨が柔らかく、頭から丸ごと食べられます。
カルシウムやビタミンDを効率よく摂れるため、成長期の子どもやカルシウム不足が気になる方にもおすすめです。
おすすめ料理
脂の旨味を楽しむなら【第1位 マイワシ】


3種類の中でも脂の多さはマイワシが圧倒的です。
お刺身はもちろん♪焼いても揚げても身がふっくら仕上がり、青魚特有のコクを楽しめます。
「イワシを食べた!」という満足感を味わいたいなら、まずマイワシを選びましょう。
あっさり上品な味なら【第1位 ウルメイワシ】


脂っこい魚が苦手な人にはウルメイワシがおすすめです。
クセが少なく、魚本来の旨味を感じられるため、年配の方にも人気があります。
シンプルな塩焼きでも十分美味しくいただけます。
編集部(釣り人)のおすすめランキング


結局、磯風ちゃんならどれを選ぶの?


釣り人として46年以上いろいろなイワシを食べてきましたが、私なら次の順位です。
(金メダル)マイワシ
脂の甘みが強く、刺身からフライ、煮付けまで何を作っても美味しい万能選手。


(銀メダル) ウルメイワシ
干物にすると驚くほど旨味が増し、お酒のおつまみにも最高です。



(銅メダル)カタクチイワシ
小さいながらも旨味は抜群。煮干しやアンチョビなど、日本の食文化を支える名脇役です。


まとめ
どのイワシが一番美味しいかは、「どんな料理を作るか」で決まります。
スーパーや釣れたイワシを見かけたら、ぜひ料理に合わせて選んでみてください。それぞれの個性を知ることで、いつもの食卓がもっと楽しくなります。
関連記事(釣り魚料理)


釣り魚料理は、その他多数あります♪
カテゴリー【釣り魚料理】で検索できます。
当サイト「セルフィッシュ」では、釣れた魚を調べられるセルフィッシュ魚ナビを無料公開しています。


写真を見ても魚の名前が分からないときは、セルフィッシュ魚ナビで魚の特徴を比較してみてください。


コメント