「ボラは臭いから捨てる魚」と思っていませんか?
たしかに、ボラは釣り人の間で外道扱いされることも多く、持ち帰りを迷う魚の代表格です。ですが、秋から冬にかけて大型個体の真子が入っていれば、話は一変します。あの高級珍味「カラスミ」は、ボラの卵巣から作られることで知られており、長崎の伝統食品としても確立されています。
では、釣ったボラの真子で本当にカラスミは作れるのか。オスとメスはどう見分けるのか。白子は食べられるのか。この記事では、農林水産省のGI登録情報、厚生労働省、食品安全委員会、専門店や調理教育機関などの一次情報をもとに、釣り人目線でわかりやすく整理していきます。
この記事では、ボラを釣ったときに気になる「カラスミは作れるのか?」という疑問を起点に、釣り人が本当に知りたいポイントを順番に整理していきます。

この記事でわかること♪
「釣ったボラをどう活かすか」を知ると、外道だと思っていた魚が一気に“楽しみのある魚”に変わります。持ち帰るか迷ったときの判断材料としても役立つはずです。
釣ったボラの真子でカラスミは作れる?
「釣ったボラの真子で、本当にカラスミは作れるのか?」
結論からいうと、作れます。しかも、これは思いつきの家庭料理ではありません。長崎県の「長崎からすみ」は、ボラの卵巣を塩漬けし、乾燥させて作る伝統的な珍味として知られています。つまり、ボラの真子はカラスミの正統な原料であり、昔から受け継がれてきた食材なのです。

えっ、ボラって“臭いから捨てる魚”じゃなかったの?




そう思われがちだけど、実は違うんだ。寒い時期の大型ボラは、身も真子も白子も活かせることがある。特に真子は、うまく扱えば立派なカラスミになるよ。
もちろん、どのボラでも簡単に作れるわけではありません。真子が十分に育っていること、膜を傷つけずにきれいに取り出せること、そして血抜きや塩漬け、乾燥の管理を丁寧に行えることが前提になります。ここを雑にすると、生臭さが残ったり、仕上がりが悪くなったりしてしまいます。





なるほど。釣れたら全部同じじゃなくて、時期や大きさが大事なんだね。





そのとおり。ボラの真子は、秋から冬にかけての大型個体で狙いやすい。だからまずは、“本当にカラスミに向くボラなのか”を見極めることが第一歩なんだ。
それでは次に、そもそもカラスミとはどんな食べ物なのか、そしてなぜボラの卵巣が珍重されてきたのかを見ていきましょう。
カラスミってどんな食べ物?




カラスミは、ボラの卵巣を塩漬けして乾燥させた、日本を代表する珍味のひとつです。見た目はシンプルですが、手間をかけて水分を抜き、旨味をぎゅっと凝縮させることで、ねっとりとした濃厚な味わいになります。




カラスミって、名前は聞いたことあるけど、実際にはどんな食べ物なの?





ひとことで言うと “魚の卵を丁寧に仕上げた高級珍味”だね。特に長崎のカラスミは有名で、ボラの卵巣を使うのが王道なんだ。


そのまま薄く切って食べてもおいしいですし、日本酒や焼酎との相性も抜群です。大根にのせたり、パスタに使ったりすると、少しだけ使っても料理全体の印象がぐっと変わります。釣り人目線で見れば、ただの“卵”ではなく、釣果を特別な一品に変えてくれる食材だといえます。





なるほど。ボラの真子があれば、ただ持ち帰るだけじゃなくて、こんな贅沢な楽しみ方もできるんだね。





そうなんだよ。しかも、日本では昔からボラの卵巣がカラスミの原料として定着している。だから“釣ったボラでカラスミは作れるの?”という疑問には、胸を張って“作れる”と答えていいんだ。
ちなみに、カラスミは日本三大珍味のひとつとしても知られています。海外でも似た食文化はあり、イタリアではボッタルガと呼ばれることがありますが、日本でカラスミといえば、やはり長崎のボラ卵巣が中心です。




見た目は地味でも、完成までには血抜き、塩漬け、塩抜き、乾燥と、いくつもの工程が必要です。だからこそ、ひとつ作り上げたときの達成感は大きく、釣ったボラを“外道”ではなく“ごちそうの原料”として見直すきっかけにもなります。





でも、カラスミって食べたことがない人も多いよね。





そうだね。
実は、自家製を作る前に本場の味を知っておくと、完成のイメージがつかみやすいよ。
カラスミは地域や作り方によって味わいが変わります。特に長崎の本からすみは、日本を代表するカラスミとして知られており、濃厚な旨味とねっとりした食感が特徴です。
「まず本物の味を知りたい」「自家製と食べ比べてみたい」という人には、長崎の老舗・小野原本店の本からすみが参考になります。
次は、実際にどんなボラならカラスミ作りに向いているのかを見ていきましょう。
カラスミが作れるボラとは?





カラスミ作りに向くのは、ただのボラではありません。
ポイントになるのは、真子がしっかり入った大型のメスであることです。


ボラなら何でもいいわけじゃないんだ?





そうなんだ。真子が十分に育っていないと、カラスミには向かない。釣ったあとに“これはいけるかも”と感じるのは、だいたい秋から冬にかけての大型個体だね。
まずは、カラスミ作りに向くボラの全体像を見てみましょう。
| 見るポイント | 目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 釣れる時期 | 秋~冬 | 真子が育ちやすい時期 |
| サイズ | 40cm前後以上 | 大型ほど期待しやすい |
| オス・メス | メスが本命 | 真子が入るのはメス |
| 真子の状態 | 張りがあり、きれい | 膜を傷つけないことが大切 |
| 白子 | オスに入る | 白子料理に回せることもある |





なるほど。まずは大きさと時期を見るんだね。





そのとおり。特に秋から冬にかけての寒ボラは、身にも脂がのりやすく、真子や白子も期待できる時期なんだ。



ボラは魚体が大きく、しかもウロコがしっかりしているので、扱いも少し手間がかかります。
ただ、そのぶん真子がしっかり入っていれば、カラスミの原料としての価値は十分あります。
カラスミ向きのボラを見分けるコツ
- 時期を見る
秋から冬にかけての個体は、真子や白子が入っている可能性が高くなります。 - サイズを見る
小型個体よりも、40cm前後以上の大きめの個体が向いています。 - 腹の張りを見る
メスは腹がふっくらしていることが多く、真子が入っている可能性があります。 - 無理に判別しない
外見だけで確実に見分けるのは難しいため、さばいて中身を確認して判断するのが現実的です。





つまり “大きくて、秋冬に釣れて、腹が張っているメス”が狙い目なんだね。





そう。カラスミを作るなら、まずはそこを押さえておくといいよ。
ただし、真子が入っていても、扱い方が雑だと仕上がりに大きく差が出ます。
膜を破らずに取り出せるかどうか、血を残さずに処理できるかどうかで、完成後の見た目も味も変わってきます。





次は、実際にボラから真子を取り出して、カラスミ作りの準備を進めていきます。
ボラのオス・メスはどう見分ける?




真子を狙うなら、まずオスとメスを見分けないとダメなんだよね?





そうだね。ただ、ボラは見た目だけでオスとメスを完璧に判別するのが難しい魚なんだ。だから“だいたいの目安”として覚えておくのが大事だよ。
ボラのオスとメスを外見だけで見分けるのは、正直かなり難しいです。
それでも、カラスミ作りを意識するなら、いくつかの傾向を知っておくと役立ちます。
まず覚えておきたいのは、真子が入るのはメス、白子が入るのはオスだということです。
つまり、カラスミを作りたいなら、狙うべきはメスの大型個体になります。
オス・メスの見分け方の目安
- 腹の張りを見る
メスは真子を抱えるため、オスよりも腹がふっくらして見えることがあります。
ただし、産卵前後やエサの入り具合でも見え方は変わるので、これだけで断定はできません。 - サイズを見る
真子を期待するなら、40cm前後以上の大型個体がひとつの目安になります。
小さいボラは、まだ成熟していないことも多いです。 - 季節を見る
秋から冬にかけては、真子や白子が入っている可能性が高くなります。
逆に、時期を外すと、せっかく大きくても中身が期待どおりではないことがあります。 - さばいて確認する
最終的には、お腹を開けてみないと分からないことも多いです。
そのため、釣り人目線では「外見で完璧に当てる」よりも、真子や白子が入りやすい時期とサイズを狙うことの方が現実的です。





見た目だけで当てるのは難しいんだね。





そう。だからこそ、ボラは“釣れたあとにどう活かすか”が面白い魚なんだよ。外見でメスかどうかを完全に見抜くより、時期とサイズを押さえておく方がずっと実用的なんだ。
釣り人向けの実践的な目安
このあたりを意識しておくと、カラスミ作りの成功率はぐっと上がります。





なるほど。じゃあ次は、実際にボラをさばいて真子を取り出すところだね。





そのとおり。ここからがいよいよ、カラスミ作りの本番だよ。
ボラをさばいて真子を取り出す








ボラの真子を取り出すときは、まず真子を傷つけないことが最優先です。
ここで雑に扱うと、せっかくの真子が破れてしまい、カラスミ作りの難易度が一気に上がります。




お腹を開けたら、すぐに取り出す感じ?





そうだね。ただし、勢いよくいくと失敗しやすいんだよ。
カラスミは“魚をさばく”というより、“卵を丁寧に取り出す”意識の方が大事なんだ。
まずは落ち着いて下処理する
ボラはウロコがしっかりしているので、最初にウロコを丁寧に落とすところから始めます。
作業しやすいように、まな板や包丁は清潔なものを使い、できれば魚体が冷えた状態で扱うと失敗しにくくなります。
次に、お腹を開けるときは、できるだけ浅く、ゆっくり切り進めます。
ここで狙うのは内臓そのものではなく、その奥にある真子です。真子の膜を破らないように、包丁の入り方を控えめにするのがコツです。
真子を見つけたら、無理に引っぱらない
真子が見えたら、いきなり引っぱらず、周囲の膜や血管を少しずつ外していきます。
焦って手で引きちぎると、表面が破れたり血がにじんだりして、後の処理に影響します。




真子って、けっこう繊細なんだね~





そうなんだよ。
カラスミは“取り出した瞬間のきれいさ”がそのまま仕上がりに響くから、ここは特に丁寧にやりたいところだよ。
取り出したら、血を残さない
真子を取り出したら、表面に付いた血や汚れをできるだけていねいに落とします。
この後の血抜き工程が大切なので、ここでは真子を傷つけずに、余計な汚れを増やさないことを意識します。





ここでのポイント





なるほど。ここは“さばく”というより“真子を守りながら外す”感じなんだね♪





そのとおり。カラスミ作りは、この最初の一手でかなり差がつくよ。
次は、取り出した真子を使って、実際に自家製カラスミを作る工程に進みましょう。
自家製カラスミの作り方


取り出した真子は、ここから「カラスミ」に育てていきます。
工程そのものはシンプルですが、実際には血を抜く・塩で締める・塩を抜く・乾かすという、ひとつずつ丁寧な作業の積み重ねです。





思ったより、すぐに完成するわけじゃないんだね~





そうだね♪
カラスミは“待つ料理”なんだ。急がず、状態を見ながら仕上げるのがコツだよ。
STEP1 血抜きをする
まずは真子の血をしっかり抜きます。
ここが甘いと、生臭さが残りやすくなります。真子は冷たい状態を保ちながら、やさしく扱いましょう。




血抜きって、そんなに大事なの?





かなり大事!
カラスミ作りは、最初の血抜きで味が決まると言ってもいいくらいだよ。
STEP2 塩漬けする


血抜きが終わったら、塩でしっかりと締めます。
塩漬けは、余分な水分を抜いて保存性を高めるための大切な工程です。家庭で作る場合は、真子の状態を見ながら、無理のない範囲で進めていきます。





ここで塩が効いてくるんだね。





そう。カラスミは、塩の入れ方で仕上がりの印象がかなり変わるんだ。
STEP3 塩抜きする
塩漬けが終わったら、今度は塩抜きをします。
塩を抜きすぎるとぼやけた味になり、抜きが足りないとしょっぱすぎる仕上がりになります。ここは“ちょうどいい塩加減”を探る工程です。





塩抜きって、意外と難しそうね~





そうなんだよ。
だからこそ、途中で様子を見るのが大事。カラスミは一気に作るんじゃなくて、少しずつ整えていく料理なんだよ。
STEP4 乾かす




塩抜きが終わったら、いよいよ乾燥です。
風通しのよい場所で、表面の様子を見ながらゆっくり乾かしていきます。ここで焦って強く乾かしすぎると、外だけ硬くて中が落ち着かない仕上がりになることがあります。





干しかごに入ってると、もうお店みたいだね!


お店みたいね~(;^_^
見た目も大事だけど、やっぱり中までゆっくり落ち着かせることが大切なんだ。
STEP5 完成させる




表面が落ち着き、色が深まり、全体に張りが出てきたら完成です。
完成したカラスミは、薄く切ってそのまま味わうのはもちろん、少し炙ったり、大根と合わせたりしても楽しめます。





完成したら、釣ったボラが一気に特別な一品になるんだね~♪





そうなんだ。
ここまで来ると、もう“外道のボラ”じゃなくて “ごちそうの原料”だよ♪
次は、ここで失敗しないためのコツを見ていきましょう。
失敗しないコツ




カラスミ作りでいちばん大事なのは、じつは「難しい技」ではありません。
血抜き・塩抜き・乾燥管理の3つを、どれだけ丁寧にやるかで仕上がりが大きく変わります。





工程はシンプルなのに、失敗ポイントは多いんだね。





そうなんだ。
でも逆に言えば、この3つをおさえれば、家庭でもかなり安定して仕上げやすくなるよ。
1. 血抜きを甘くしない
まず一番重要なのが血抜きです。
真子の中に血が残っていると、完成したときに生臭さが出やすくなります。見た目がきれいでも、内部に血が残っていると仕上がりが落ちてしまうので、ここは最初にしっかり向き合いたい工程です。





血抜きって、そんなに味に出るの?





かなり出るよ。
カラスミは“卵を干す料理”だけど、実際には“余計なものをどこまで取り除けるか”が勝負なんだ。
血抜きで失敗しやすいのは、次のようなケースです。
とくに、最初の処理が雑だと、その後どれだけ塩を入れても、乾かしても、元の生臭さが残りやすくなります。
だから血抜きは、カラスミ作りの「土台」と考えるのがよさそうです。
2. 塩抜きはやりすぎても足りなくても失敗する
次に大事なのが塩抜きです。
塩漬けは保存性を高めるために必要ですが、塩を入れたままだと今度はしょっぱすぎて食べにくくなります。かといって塩を抜きすぎると、ぼんやりした味になってしまいます。





ちょうどいいところが難しいのよ……





そこがカラスミの面白いところでもあるんだ!
塩を抜きすぎないことが大切なんだよ。
塩抜きで失敗しやすいのは、次のようなパターンです。
カラスミは、家庭で作るときほど「様子を見る」ことが重要です。
少しずつ味を見ながら、自分の好みに近い塩加減へ寄せていくイメージで進めると失敗しにくくなります。
3. 乾燥は“急がない”が正解
最後の山場が乾燥管理です。
ここで焦って強く乾かしすぎると、表面だけ硬くなって中が落ち着かない仕上がりになることがあります。逆に、湿気が多いまま放置すると、カビや傷みの原因になってしまいます。









干しすぎもダメだし、湿っててもダメってことよね~





そのとおり。だからカラスミは“放置する料理”じゃなくて “見守る料理”なんだよ。
乾燥で失敗しやすいのは、次のような点です。
家庭で作るなら、急いで強く乾かすより、状態を見ながらゆっくり仕上げる方が失敗しにくいです。
表面の張り、色の深まり、触ったときの感触を見ながら、「そろそろいいかな」と判断するのがコツです。
カラスミ作りは“待つ時間”も含めて楽しむ





なるほど。カラスミって、すぐに完成する料理じゃないんだね♪




そうだね♪
だからこそ、でき上がったときの達成感が大きいんだよ。
カラスミ作りは、血抜きで土台を整え、塩抜きで味を決め、乾燥で仕上げる料理です。
この3つを丁寧に進めれば、家庭でもかなり満足度の高い仕上がりを目指せます。
次は、ボラの楽しみ方をさらに広げてくれる、白子について見ていきましょう。
ボラの白子も絶品!


カラスミの原料になる真子ばかりに注目が集まりがちですが、実はオスのボラに入る白子も非常においしい食材です。
市場関係者の中には、「ボラの白子はフグに負けない」と評価する人もいるほどで、旬の時期には知る人ぞ知る珍味として楽しまれています。





えっ!?ボラの白子って食べられるの?





もちろん食べられるよ。しかも冬の白子は、クリーミーで甘みがあって本当においしいんだ。
ボラの白子は、寒くなる時期ほど状態が良くなる傾向があります。
特に秋から冬にかけての大型個体では、しっかりとした白子が入っていることがあり、ポン酢との相性は抜群です。
白子ポン酢がおすすめ
一番手軽なのは、白子ポン酢です。
下処理をした白子を加熱し、冷ましてからポン酢で食べるだけでも十分おいしくいただけます。
濃厚なコクがありながら、ポン酢の酸味でさっぱり食べられるので、お酒のおつまみにもよく合います。




見た目はフグの白子にちょっと似てるね。


そうなんだ。食感もなめらかで、好きな人はかなりハマると思うよ。
生食はおすすめしない
ここで注意したいのは、白子を生で食べないことです。
魚の内臓や生殖巣には寄生虫などのリスクがあるため、家庭で食べる場合は十分に加熱してから食べることをおすすめします。
厚生労働省も、魚介類による寄生虫食中毒への注意を呼びかけています。
【厚生労働省:アニサキスによる食中毒を予防しましょう】
ボラはオスでも楽しめる魚
カラスミを作るならメスが当たりですが、オスが釣れたからといって残念がる必要はありません。
白子ポン酢という楽しみ方があるので、ボラはオスでもメスでも食卓で活躍できる魚です。





真子はカラスミ、白子はポン酢。ボラって思っていたよりずっと楽しめる魚なんだね。





そのとおりなんだ♪
だからこそ、釣れたボラをすぐに捨てるのはもったいないんだ。
次は、真子や白子だけでなく、刺身やカルパッチョなどボラの身の楽しみ方も見ていきましょう。
真子だけじゃない、ボラは食べ方いろいろ


ボラの魅力は、真子や白子だけではありません。
実は、身そのものも非常においしい魚です。
特に秋から冬にかけての寒ボラは脂がのり、適切に処理すれば刺身でも十分楽しめます。





ボラって刺身で食べるイメージがなかったな。





それは“臭い魚”という印象が強いからだね。
でも実際は、水域や鮮度、下処理で評価が大きく変わる魚なんだ。
寒ボラの刺身
寒い時期のボラは身が締まり、脂の甘みも感じられます。
釣った直後に血抜きをして、内臓を早めに処理すれば、クセの少ない白身として味わえることがあります。
特に大型の寒ボラは、「これがボラ?」と思うほど印象が変わることもあります。
カルパッチョとの相性も抜群


ボラは淡泊な白身なので、カルパッチョにもよく合います。
薄く切った身にオリーブオイル、レモンや柑橘、黒こしょうを合わせるだけで、さっぱりした前菜になります。
臭みが気になる人でも、柑橘の香りと酸味で食べやすくなるのも魅力です。





なんだかおしゃれな魚に見えてきた!




実際、寒ボラは和食だけじゃなく洋風にも使いやすい魚なんだよ。
白子ポン酢も冬ならではの楽しみ
前の章で紹介した白子ポン酢も、冬のボラならではのごちそうです。
真子はカラスミ、白子はポン酢、身は刺身やカルパッチョ。
一匹のボラから、ここまでさまざまな料理が楽しめる魚は意外と多くありません。
ボラを捨てるのはもったいない
ボラは外道としてリリースされることも多い魚ですが、適切に処理すれば非常に価値の高い食材になります。




真子だけじゃなくて、身も白子も楽しめるなら、ボラを見る目が変わるね。





そうだね♪
釣り人だからこそ、ボラの本当の価値を知っておくと面白いよ。
実際にボラの臭みの原因や持ち帰るべきか迷ったときの判断については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ ボラは臭いから捨てる?釣り人が実践した臭みの消し方と持ち帰り判断
真子だけでなく、ボラという魚全体を知ると、外道だと思っていた一匹が「持ち帰りたい魚」に変わるかもしれません。
よくある質問


Q1. 釣ったボラの真子で本当にカラスミは作れますか?
はい、作れます。
長崎県のGI登録「長崎からすみ」でも、ボラの卵巣を原料としていることが示されています。つまり、ボラの真子はカラスミの正統な原料です。
Q2. ボラの真子が入っているのは何月ごろですか?
地域差はありますが、一般的には**秋から冬(10月~1月ごろ)**が期待しやすい時期です。
特に40cm以上の大型個体では、真子や白子が入っている可能性が高くなります。
Q3. ボラのオス・メスは見た目でわかりますか?
完全に見分けるのは難しいです。
腹がふっくらしている大型個体はメスの可能性がありますが、外見だけで確実に判断することはできません。最終的には、お腹を開けて真子か白子かを確認するのが確実です。
Q4. ボラの白子は生で食べられますか?
おすすめできません。
白子は食用になりますが、寄生虫などのリスクを考えると、家庭では十分に加熱して食べるのが安心です。
Q5. 自家製カラスミは何日くらい干せばいいですか?
製法によって幅があります。
家庭では数日から1~2週間程度を目安にする方法が多く、しっとり仕上げるか、しっかり乾燥させるかによって変わります。
Q6. 塩抜きしすぎるとどうなりますか?
塩を抜きすぎると、味がぼやけて旨味も弱くなります。
逆に塩抜きが足りないと塩辛くなるため、途中で状態を見ながら調整することが大切です。
Q7. カビが出たカラスミは食べられますか?
基本的にはおすすめできません。
表面にカビが生えた場合は、衛生面の判断が難しいため、無理に食べず廃棄を検討してください。乾燥中は湿度管理と冷蔵保管を組み合わせることで、カビのリスクを減らせます。
Q8. ボラは臭い魚ではないのですか?
ボラは水域や季節、鮮度、下処理によって評価が大きく変わります。
特に寒ボラは臭みが少なく、刺身やカルパッチョでもおいしく食べられることがあります。臭みが気になる場合は、血抜きと内臓処理を早めに行うことが重要です。
ボラの臭みの原因や持ち帰りの判断については、こちらの記事で詳しく解説しています。
自家製と本場のカラスミを食べ比べるのも面白い


| 自家製 | 本場(長崎) |
|---|---|
| 達成感がある | 完成度が高い |
| 塩加減を調整できる | 職人の味を知れる |
| 時間がかかる | すぐ食べられる |
| コスパが良い | 比較基準になる |





私ならこの商品【小野原本店 本からすみ】を推します
天日干しの作業工程は、丹念に何度もひっくり返しおよそ3週間~1月弱を丁寧に干してます。
昔ながらの製法で塩分およそ5%。
安価なカラスミは、かなりしょっぱい!
食べた事がある方の多くがカラスミはしょっぱい!そんな感想を持つ原因がこれなんです。
本場のカラスミを1度経験されると分かると思いますよ。
しかも原材料は長崎県産の【ぼらの卵巣】を厳選されてて安心です。
まとめ


釣ったボラの真子でカラスミは作れます。
しかも、それは特別な裏ワザではなく、長崎県のGI登録「長崎からすみ」にもつながる、ボラの卵巣を使った伝統的な食文化です。
一方で、「カラスミはボラだけでしか作れない」というのは誤解です。
海外ではサワラやマグロなどを使う例もありますが、日本でカラスミといえば、ボラの卵巣を使ったものが王道といえます。




ボラって、外道の魚だと思ってたけど、こんなに価値がある魚だったんだね。





そうだね♪
真子はカラスミ、白子はポン酢、身は刺身やカルパッチョ。知っているかどうかで、ボラの価値は大きく変わるよ。
この記事で紹介したように、カラスミ作りでは血抜きや塩抜き、乾燥管理が重要になります。
また、白子は加熱して食べるなど、安全面への配慮も欠かせません。
だからこそ、ボラを持ち帰るか迷ったときは、「臭いから捨てる」ではなく、「この魚をどう活かせるか」という視点で考えてみてください。
釣り人だからこそ出会える真子や白子は、市場ではなかなか手に入らない貴重な食材です。
外道だと思っていた一匹が、カラスミや白子ポン酢というごちそうに変わる――それがボラ釣りの面白さでもあります。
もしボラの臭みや持ち帰るべきか迷ったときは、こちらの記事も参考にしてください。
釣ったボラをどう活かすかを知ると、次にボラが釣れたとき、きっと今までとは違う目で魚を見るようになるはずです。


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