冬の東京湾で、船釣り初心者にも人気が高い魚がイシモチです。
半日船やショート船で気軽に狙え、数釣りが楽しめるうえ、食味も良好。刺身や塩焼きはもちろん、正月に食べたい自家製蒲鉾やさつま揚げにも向く、非常に万能な白身魚です。
本記事では、
を中心に、これからイシモチ釣りを始めたい方にも分かりやすく解説します。
イシモチとは?東京湾で親しまれる冬の定番魚
イシモチはスズキ目・ニベ科に属する海水魚で、内湾の砂泥底を好んで生息します。
東京湾では古くから船釣りの定番ターゲットとして親しまれており、秋から春にかけて安定した釣果が期待できます。
- 主な水深:20〜50m前後
- 生息環境:砂泥底
- 釣りやすさ:★★★★★(初心者向け)
アタリが明確で、群れに当たると連続ヒットすることも多く、船釣りデビューに最適な魚と言えるでしょう。
なぜ「イシモチ」と呼ばれるのか?名前の由来
石のように硬い「耳石(じせき)」を持つ魚
イシモチという名前は、魚の頭部にある**耳石(じせき)**に由来します。
イシモチの耳石は、他の魚と比べても非常に大きく、石のように硬いのが特徴です。
このことから
「石を持つ魚」=イシモチ
と呼ばれるようになりました。
実際に捌くと誰でも確認できる
釣ったイシモチを捌いたことがある人なら、頭を割った際に白く硬い石のようなものが出てきた経験があるはずです。
この耳石は成長の年輪が分かるとも言われ、釣り人の間ではちょっとした豆知識としても知られています。
イシモチは1種類じゃない?実は総称で呼ばれている
「イシモチ」という名前は、特定の1魚種だけを指す名称ではありません。
ニベ科の魚の中で、耳石が大きい魚をまとめてイシモチと呼ぶケースが多く、地域によって指す魚が異なることがあります。
そのため、図鑑名・市場名と、釣り場での呼び名が一致しないことも珍しくありません。
東京湾で釣れるイシモチの正体|シログチ

1. 東京湾のメインは「シログチ」

東京湾の釣り船(金沢八景、本牧、浦安などから出る船)で「イシモチ五目」や「イシモチ船」に乗って釣れる魚の9割以上はシログチです。
- 特徴: サイズは20cm〜30cmクラスがアベレージ。
- ポイント: 水深15m〜40m程度の砂泥底に群れており、数釣りが楽しめるターゲットです。
2. 「ニベ」は混ざって釣れる「ゲスト」

ニベも東京湾に生息していますが、シログチの群れの中に数匹混ざって釣れる、あるいは外道としてヒットすることが多いです。
- 特徴: シログチよりも一回り大きいサイズ(40cm以上など)が釣れたら、ニベである可能性が高くなります。
- 釣り分け: 狙ってニベだけを釣るのは難しく、基本的には「イシモチを釣っていたら、たまにニベが混ざった」という形になります。
シログチ(白愚痴)とは
東京湾で釣れるイシモチの**ほとんどが「シログチ」**です。
- 分類:ニベ科
- 体長:30〜40cm前後
- 体色:銀白色
- 特徴:細長い体型と下向きの口
市場や魚類図鑑では「シログチ」と表記されますが、
釣りの現場ではほぼ例外なくイシモチと呼ばれています。
なぜシログチ=イシモチなのか

シログチもイシモチの由来となった大きな耳石を持ち、ニベ科特有の特徴を備えています。
そのため、東京湾ではシログチがイシモチの代表格として扱われているのです。
船宿で
「今日はイシモチ狙いです」
と言われた場合、=シログチ狙いと考えて問題ありません。
イシモチの旬と東京湾でよく釣れる時期
東京湾のイシモチは、秋から春にかけてがシーズンです。
特に冬場は水温が安定し、群れがまとまりやすいため、釣果が安定しやすくなります。
- 秋:釣れ始め
- 冬:最盛期(初心者向け)
- 春:型が良くなることも
夏場も釣れないわけではありませんが、初心者が安定した釣果を求めるなら冬が最もおすすめです。
イシモチの味の特徴|まずいと言われる理由は?

イシモチは白身でクセが少なく、火を通すとふっくらとした食感になります。
一方で、「まずい」と言われることがあるのも事実です。
その原因の多くは
といった扱い方の問題です。
東京湾のイシモチが美味しい理由
東京湾の船宿では、釣れた直後に**「血抜き」**をすることを推奨しています。 シログチは鮮度落ちが早い魚ですが、船上でしっかり血抜きをした東京湾のイシモチは、身が真っ白で臭みがなく、お刺身や炙りにすると絶品です。これはスーパーで売られているものとは別格の味わいですよ!
釣りたてを適切に処理すれば、刺身・塩焼き・揚げ物・練り物まで幅広く美味しく食べられる魚なので持ち帰り方も大切です。下記の記事で詳しく【イシモチ】を含む白身魚編を解説してます♪
イシモチはどんな人に向いている魚?
イシモチは、次のような人に特に向いています。
**「釣って楽しい・食べて嬉しい」**を両立できる魚と言えるでしょう。
イシモチと似た魚との違い(ニベ・グチ類)

イシモチは「グチ」「ニベ」などと混同されることがありますが、
東京湾の船釣りでは細かく区別する必要はほとんどありませんがちき地域の違いを紹介します。
地域による呼び方の違い

問題ですどちらが【シログチ】でしょう(笑)


答えは、最後の見出し【まとめ】で答え合わせです♪
船宿や釣り人の間では
- シログチ=イシモチ
という認識で通じるため、初心者は深く気にしなくてOKです。
イシモチの基本データ(早見表)
東京湾で実績のあるイシモチ船宿【公式リンク】
東京湾でイシモチを狙うなら、金沢八景エリアが定番です。
金沢八景 小柴丸
東京湾の老舗船宿で、イシモチをはじめ多彩な釣り物に対応。
公式サイト
https://koshibamaru.yokohama/
金沢八景 黒川丸
ショート便のイシモチ船が人気で、初心者にも利用しやすい船宿。
※出船時間・料金・釣り物は変更される場合があるため、必ず公式サイトをご確認ください。
まとめ|冬の東京湾で迷ったらイシモチ
イシモチは、
- 釣りやすく
- 数が狙えて
- 食べて美味しい
という三拍子そろった、冬の東京湾を代表する魚です。
※平均サイズ30㎝オーバー♪



それでは、答え合わせ
正解はBでした。これでもう悩みませんね♪
このあと
- イシモチの仕掛けと釣り方
- イシモチの食べ方・レシピ
を個別記事で詳しく解説していきますので、ぜひそちらも参考にしてください。
初心者向け|イシモチ釣りの仕掛けはここをチェック
イシモチ釣りは、仕掛けさえ分かれば初心者でも安定して釣果が出やすい船釣りです。
東京湾の半日船・ショート船で実際によく使われている
「イシモチの基本仕掛け」「おすすめの竿・リール」「オモリ号数」などを、
これから始める方にも分かりやすくまとめました。
釣り方・仕掛けについては、初心者向けにまとめた
▼ 東京湾の船イシモチ釣りの仕掛け完全ガイド
をぜひご覧ください。
👉 初心者向け|東京湾イシモチ釣りの仕掛け完全ガイドはこちら
釣行前に一度チェックしておくと、当日の準備や船上で迷わず安心です。
冬の船釣りは、防寒対策が必須です。海の上で寒さに苦しむのはいやですよね。
基本的な冬の船釣り対策を紹介しています。是非とも合わせてご覧ください♪



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