白身魚は持ち帰り方ひとつで、味が大きく変わります。
「イシモチが家に帰る頃には生臭い」
「ちゃんと締めたはずなのに身が水っぽい」
「クーラーボックスに入れておけば大丈夫だと思っていた」
こんな経験はありませんか?
実は、イシモチをはじめとした白身魚は
・締め方
・血抜き
・冷やし方
を間違えると、一気に鮮度と旨みが落ちてしまう魚です。
この記事では、釣り人向けに
【白身魚(イシモチなど)を釣った直後から自宅まで、美味しさを保って持ち帰る方法】
を、船上での処理からクーラーボックス管理、帰宅後のポイントまで詳しく解説します。
「せっかく釣った魚を、家族に美味しく食べてもらいたい」
そんな方は、ぜひ最後まで読んでください。

青魚はまた、違ってきます。
前回の記事【青魚編】も良かったら合わせてご覧ください♪
- アマダイ・マダイ|高級白身魚の鮮度を保つための処理と保冷法
- イサキ・カワハギ|魚種ごとに異なる白身魚の持ち帰り方
- イシモチ
- 釣れた直後が勝負|イシモチを釣ったらすぐやる処理
- イシモチの鮮度を保つ冷やし方|海水氷がベストな理由
- クーラーボックスでの正しい持ち帰り方|白身魚共通ルール
- 帰宅後すぐやること|イシモチの下処理と保存方法
- 釣り人向け|イシモチを美味しく持ち帰るコツ【実践編】(※経験談・ワンランク上のコツパート)
- カイワリ|上品な白身魚を美味しく持ち帰るための処理と保冷法
- カサゴ・メバル|魚種ごとに異なる白身魚の持ち帰り方
- カマス鮮度を守るための処理と保冷法
- カレイ・ヒラメ|白身魚の中でも「氷のみ保冷」が基本
- シロギス・メゴチ|白身魚の鮮度を保つための処理と保冷法
- タラ(鱈)|旨味ある白身魚を美味しく持ち帰るための処理と保冷法
- 太刀魚(タチウオ)|細長い白身魚を美味しく持ち帰るための処理と保冷法
- ハゼ|小型の白身魚は水分管理が重要
- ニジマス・ヤマメ
アマダイ・マダイ|高級白身魚の鮮度を保つための処理と保冷法
アマダイ(甘鯛)


身が柔らかく崩れやすいので氷を直接当てないように冷気で保冷。
ビニール袋で包み、氷の上に置く空冷スタイルが理想。
海水氷はNG。
マダイ(真鯛)


締めて血抜き後、海水氷で全体を包むように保冷。
氷が魚に直接当たらないようタオルや新聞紙で包むと鮮度保持に効果的。
釣ったらできるだけ早く「活け締め(神経締め)+血抜き」を行い、その後は氷の上に置く冷却(氷締め)を推奨します。淡白かつ上品な味わいの白身魚であるアマダイは、魚体に水分が浸透したり、直接氷に触れて“氷焼け”したりすると風味が落ちてしまうためです。
例えば福井県「若狭ぐじ」ブランドでは、魚箱の底に氷を敷き、その上に魚体が直接触れないようウレタンシートを重ねて冷却するなど、極めて丁寧な保冷管理が行われています。(福井県ホームページ)
また、島根県の研究でも「活け締め+低温冷却」を行うことで旨味成分(ATP など)が長時間残るというデータがあります。(福井工業高等専門学校)
(アマダイ・マダイ)実践ポイント
- 釣った直後に魚体を血抜き。
- 魚体をビニール袋等に入れて、氷の上に置く。直接水や氷に裸で触れさせない。
- 保冷温度は可能な限り 0〜2 ℃を目指す。
- 運搬中も魚体が動かないよう、滑らない緩衝材を敷くこと。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
マダイもアマダイ同様に、鮮度を保つためには「血抜き+神経締め+急冷」が重要です。特に「血が残った状態」「魚体温が高いままの状態」は、変色・臭み・身質の劣化につながると流通現場でも指摘されています。(兵庫県立農林水産技術総合センター)
そのため、釣り上げ直後に可能な限り腹を割って内臓・血管を除き、神経締めを併用して筋肉の自己代謝を抑えるのが理想。冷却は氷の上に置く方式で、氷水や解けた海水+氷による浸漬は避けるのが一般的です。
脱血と神経締めをきちんと施すことで、魚体温の上昇を防ぎ、死後硬直の進行や旨味の低下を遅らせることが、流通研究でも確認されています。(農業知識データベース)
実践ポイント:
- 釣り場でできる限り「腹抜き(内臓除去)」を行う。
- 神経にワイヤーや専用器具を通して神経締めを行う(可能であれば)。
- 魚体をビニール袋に封入し、氷を敷いたクーラーボックスの中央に配置する。
- 氷が溶けて淡水化すると浸透圧が変化し旨味が流出しやすいため、氷の補充や排水の管理が重要。
(アマダイ・マダイ)ポイントまとめ
| 魚種 | 締め方 | 冷却方法 | キーポイント |
|---|---|---|---|
| アマダイ | 活け締め+血抜き | 氷上(氷のみ) | 魚体を氷に直接当てずに保冷 |
| マダイ | 血抜き+神経締め | 氷上(氷のみ) | 魚体温を下げ、死後硬直を遅らせる |
出典元
アマダイの釣り方を確認したい方は、下記の記事で詳しく紹介してます。
せっかく釣ったアマダイは美味しく食べたいですよね♪
アマダイの下処理からレシピまで下記の記事で詳しく紹介してます。
イサキ・カワハギ|魚種ごとに異なる白身魚の持ち帰り方
イサキ


イサキは白身魚であり、鮮度保持のためには氷締め・血抜き・適切な保冷が重要です。特に船釣りでは、釣った直後に神経締め+血抜きを行い、海水氷で冷却するのが一般的です。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
イサキの推奨処置
- 神経締め:身の硬直・鮮度保持に効果
- 血抜き:血の回りによる臭み防止
- 海水氷で冷却:身が水っぽくならず、旨味を保持
実践ポイント
- 釣り上げ後、速やかに血抜き+神経締め
- クーラーボックスに海水氷を入れ、その上に魚を置く
- 直接氷に触れさせる場合は袋などで保護



イサキは、タナを釣れ!よく言われてます。
釣り方も下記の記事で詳しく紹介してます。合わせてご覧ください♪
イシモチ


この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
イシモチ(シログチ)は白身で傷みやすい魚なので、
「血抜き → 冷却 → 水を避ける」が持ち帰りの基本です。
釣り人向けに船上~自宅までの流れでまとめます。
釣れた直後が勝負|イシモチを釣ったらすぐやる処理
イシモチはすぐに脳締め・活け締めをする
イシモチは暴れやすく、放置すると身がすぐ劣化します。
- 脳締め
目の後ろ~眉間あたりにナイフやピックを刺す - できればそのまま神経締め(余裕があれば)
※小型なら脳締めだけでもOK
白身魚は血抜きが重要|イシモチの正しい血抜き方法
白身魚は血抜きで味が大きく変わります。
- エラの付け根を左右どちらか切る
- 海水バケツ or 海水氷に1~2分浸す
- 尾を軽く振ると血がよく抜ける
👉 血が出なくなったらOK
イシモチの鮮度を保つ冷やし方|海水氷がベストな理由
海水氷で冷やすメリットと作り方
- 海水:氷 = 3:1~4:1
- シャーベット状が理想
👉 急冷できて身が締まる
👉 真水よりも身割れしにくい
真水の氷しかない場合の注意点
- 魚は必ずビニール袋に入れる
- 直接氷や水に触れさせない
※真水に直接浸すと
➡ 身が水っぽく・臭みが出やすい
クーラーボックスでの正しい持ち帰り方|白身魚共通ルール
イシモチを入れる向きと氷の配置
- 底:氷
- 中:魚(腹を下にして寝かせる)
- 上:氷 or 保冷剤
クーラー内に水を溜めない理由
- 水が溜まったら必ず捨てる
- フタの開閉は最小限に
- 長時間なら途中で氷追加
帰宅後すぐやること|イシモチの下処理と保存方法
イシモチは当日処理が基本
- ウロコを軽く取る
- エラ・内臓を外す
- 腹の血合いを歯ブラシなどで洗う
- キッチンペーパーで水分を拭く
冷蔵・保存する場合のポイント
- ペーパーで包む → ラップ → チルド
- できれば翌日まで
※イシモチは鮮度落ちが早い魚です
釣り人向け|イシモチを美味しく持ち帰るコツ【実践編】(※経験談・ワンランク上のコツパート)
- 夏場は釣れたら即クーラーIN
- 数釣り時は
→ まとめて血抜きせず1匹ずつ処理 - 大型イシモチは
→ 持ち帰り後、半日~1日寝かせると甘みUP
まとめ|イシモチの持ち帰り方で味は決まる
- ✔ 釣れたらすぐ締める
- ✔ 血抜きを丁寧に
- ✔ 水に浸けない
- ✔ しっかり冷やす
この4つを守れば、
イシモチの刺身・塩焼き・天ぷらが別物レベルになります。
カワハギ


カワハギは独特な二重皮構造を持ち、水分浸透が少ないため、白身魚としては比較的扱いやすいですが、血が回りやすい魚です。そのため、船釣りでは海水氷で冷却して持ち帰るのが推奨されています。(出典:Shimano釣具ガイド「カワハギの鮮度保持」)
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
推奨処置
- 血抜き:速やかに血を抜き、鮮度と旨味を維持
- 海水氷で冷却:二重皮により水の浸透は少ないが、しっかり冷やすことで身質を保持
- 内臓除去は任意:食べる直前まで内臓を残すことも可能
実践ポイント
- 釣り上げ後、血抜きを行いクーラーボックスに海水氷を入れる
- 二重皮の特徴により、氷水で冷やすより身が水っぽくなりにくい
- 帰宅後は刺身・煮付け・鍋など用途に応じて処理
参考資料・出典リンク
- 釣り情報サイト「イサキの鮮度を保つ釣り方」: https://www.fishinglabo.com/isaki/
- Shimano釣具ガイド「カワハギの鮮度保持」: https://fish.shimano.com/ja-JP/content/beginners/fishing/kawahagi.html
(イサキ・カワハギ)ポイントまとめ
| 項目 | イサキ | カワハギ |
|---|---|---|
| 締め方 | 神経締め | 血抜きが中心(締め方任意) |
| 血抜き | 必須 | 必須 |
| 保冷方法 | 海水氷で冷却 | 海水氷で冷却 |
| 特徴 | 白身魚・船釣りで鮮度保持が重要 | 二重皮で水の浸透少なく、身が丈夫 |





カワハギは、
針を外そうと食い上げする魚
負けずと早巻きで内臓が肛門から、、、
実は、簡単に治せるます。締める前にやるとキモが美味しいですよ♪
カイワリ|上品な白身魚を美味しく持ち帰るための処理と保冷法


釣ったカイワリ
高級白身魚のため、締め後に空冷または軽く海水氷冷却。
海水氷は短時間にとどめ、以後は冷気で保冷。
氷が直接触れないよう袋包み。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
カイワリは「青魚的な特性もありながら、味わいは白身魚に近い」とされる魚で、釣り人の中でも鮮度管理にこだわる対象です。大きめのサイズほど、血が回りやすく鮮度保持の工夫がそのまま味に直結します。例えば、釣りブログ「おさかなアウトドア」では、「カイワリは刺身なら3日熟成が可能」「鮮度が良ければ身の角が立ち、クセのない上品な味」が楽しめると解説されています。(出典:おさかなアウトドア『カイワリの最適熟成日数は刺身なら3日、寿司なら4日かな?』)
カイワリの推奨処置(結論)
- 釣った直後に 血抜き(エラ・腹部の血管切り) を行う。できれば 神経締め も併用すると効果的。
- 魚体を軽く洗った後、水気を拭き取り、氷(クラッシュアイス)を敷いたクーラーボックス内で「氷上冷却」 を行う。淡水や海水に長時間浸す「氷水方式」は身に水が入り込みやすいため注意が必要。
- 保冷は魚体が氷水に浸からず、氷と魚体が直接冷気で接する形が望ましい。持ち帰る時間が長い場合は、冷却と排水・氷補充を丁寧に。
実践ポイント(釣り人向け現場対応)
- 魚を釣り上げたら、まずエラ付近または尾付け根を刃物で軽く切り、血を抜く。
- 腹を開いて腹腔内を軽く洗い、血合いや余分な内臓・血管を除去。キッチンペーパーなどで水分を拭き取る。
- 魚をジップロックまたはビニール袋に入れ、クラッシュアイスを敷いたクーラーボックス内に置く。魚体が直接氷水等に触れないよう、新聞紙やタオルを敷くとさらに安心。
- 運搬中はクーラーボックスの排水を随時行い、氷が溶けて淡水化しないよう注意。魚体温をできるだけ低く保つことで、鮮度の低下・身のパサつき・味落ちを防げます。
- 帰宅後は、刺身向け・熟成向け・加熱向けなど用途に応じて当日中または翌日までに料理・保存対応を。熟成派なら3〜4日以内が目安として報告されています。
参考資料・出典リンク
- おさかなアウトドア「カイワリの最適熟成日数は刺身なら3日、寿司なら4日かな?」: https://osakana-outdoor.com/kaiwari-howto-eat/
- 釣った魚の持ち帰り方・冷却法(釣り人向け解説): https://www.honda.co.jp/fishing/news/news-20180410/
- クーラーボックス保冷力を引き出す使い方: https://tsurihack.com/4527
(カイワリ)ポイントまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 締め方 | 血抜き(エラ・腹部)+可能であれば神経締め |
| 冷却方法 | 氷上冷却(クラッシュアイス敷+袋入り魚) |
| キーポイント | 魚体が氷水・淡水に長時間浸らないようにすることで旨味・食感を守る |
カサゴ・メバル|魚種ごとに異なる白身魚の持ち帰り方
カサゴ


丈夫な魚だが身はデリケート。
海水氷で軽く冷却→氷上保冷がベスト。
氷に埋めると凍焼けするため注意。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
カサゴは白身魚の中でも皮が厚く水の浸透が少ない魚ですが、鮮度保持のためには血抜き+適切な保冷が推奨されます。釣り上げ後に血抜きを行い、**氷の上に置く(直接海水に浸けない)**方法が一般的です。(出典:釣り情報サイト「カサゴの鮮度保持」)
推奨処置
- 血抜き:臭み防止と旨味保持
- 氷で冷却:海水氷は不要、直接氷に触れないように包む
- 神経締めは任意:小型魚の場合は必須ではない
カサゴ実践ポイント
- 釣り上げ後、速やかに血抜き
- ビニール袋や新聞紙で魚を包み、氷の上に置く
- 長時間水に浸けない
メバル

血抜き後に海水氷で軽く冷却。
冷やしすぎると皮が裂けるので、氷を当てすぎない。
新聞紙で包むと保湿・保冷に最適。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
メバルも白身魚で、比較的水の浸透が少なく、氷の上での冷却が基本です。釣り上げ後に血抜き+氷で冷却することで、鮮度と身の食感を保持できます。(出典:Shimano釣具ガイド「メバルの鮮度保持」)
推奨処置
- 血抜き:必須
- 氷で冷却:海水氷は必要なし
- 神経締めは任意
実践ポイント
- 釣り上げ後に血抜き
- クーラーボックスに氷を敷き、その上に魚を置く
- 帰宅後は刺身・煮付け・唐揚げなど用途に応じて処理
参考資料・出典リンク
- 釣り情報サイト「カサゴの鮮度保持」: https://www.fishinglabo.com/kasago/
- Shimano釣具ガイド「メバルの鮮度保持」: https://fish.shimano.com/ja-JP/content/beginners/fishing/mebaru.html
(カサゴ・メバル)ポイントまとめ
| 項目 | カサゴ | メバル |
|---|---|---|
| 締め方 | 血抜き中心(神経締め任意) | 血抜き中心(神経締め任意) |
| 血抜き | 必須 | 必須 |
| 保冷方法 | 氷の上で冷却 | 氷の上で冷却 |
| 特徴 | 厚皮で水の浸透少ない | 白身魚・身が丈夫 |
カマス鮮度を守るための処理と保冷法


この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
カマス推奨処置(結論)
カマスは脂が酸化しやすく、血合いの多い魚です。
釣り上げた直後に 延髄切断(またはエラ切り)による血抜き を行い、海水氷(海水+氷)で急冷 するのが最適です。
真水氷を使うと浸透圧の影響で身がふやけやすく、水っぽい味になってしまうため注意しましょう。
実践ポイント(釣り人向け現場対応)
- 釣り上げたらすぐにエラまたは尾の付け根を切り、血抜きを開始します。
- バケツの海水で軽く血を流したあと、クーラーボックス内に作った**潮氷(海水+氷)**へ投入。氷に直接触れないよう袋や新聞紙で包むと理想的です。
- 持ち帰り途中に氷が溶けて真水化すると浸透圧変化でドリップが出やすくなるため、定期的に排水し、新しい氷を追加してください。
- 帰宅後はなるべく早くウロコと内臓を取り除き、冷蔵または冷凍保存します。
💡豆知識:
釣太郎の実験では、海水氷で冷やしたカマスは普通氷冷却と比較してドリップ量が約40%減少し、鮮度指標(ATP保持率)は81%を維持できたと報告されています。
→ 海水氷の方が、旨味と身質の保持に優れていることが科学的にも証明されています。
(カマス)ポイントまとめ
- 延髄切断またはエラ切りで即血抜き。
- 真水氷ではなく、海水氷を使用。
- 魚体は袋などで包み、氷に直接触れさせない。
- 氷が溶けたら排水して塩分濃度を保つ。
- 帰宅後はすぐ下処理。
参考資料・出典リンク
- 釣太郎ブログ:「カマスの鮮度が40%アップ?普通氷と海水氷で冷却した時 …」
https://tsuttarou.net/archives/256881 - 釣太郎ブログ:「サバ・イワシ・カツオ・カマスなど鮮度落ちが早い魚は海水氷で …」
https://tsuttarou.net/archives/257050 - Exciteニュース:「釣果レシピ カマスの一夜干し:釣り場で『サバ折り』をしておこう」
https://www.excite.co.jp/news/article/Tsurinews_tsurinews83165/
カレイ・ヒラメ|白身魚の中でも「氷のみ保冷」が基本


カレイ&ヒラメ


白身魚なので氷のみ保冷(海水氷NG)。
直接氷に触れないよう、袋+氷上で管理。
ぬめりは帰宅後に処理。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
カレイやヒラメは代表的な高級白身魚であり、持ち帰り時の温度管理によって味が大きく変わる魚です。
特に、締めた後に「海水氷(塩氷)」へ長時間浸けてしまうと、身の旨味成分が抜け、水っぽくなるリスクがあります。
白身魚が海水氷に弱い理由
白身魚の筋肉は脂質が少なく、水分保持力(保水性)が低い傾向にあります。
そのため、海水氷のような塩分を含んだ冷却液に長時間触れると、浸透圧の差によって細胞内の水分やアミノ酸が外へ流出してしまうのです。
結果として、釣り上げ直後は締まっていた身が「ふやけたような食感」になることがあります。
この現象は、北海道立工業技術センターの「生鮮水産物の鮮度保持マニュアル」でも解説されています。
「魚肉は浸漬液との浸透圧差により、体液が流出または吸収され、食感や風味の低下を招く」(出典:北海道立工業技術センター『生鮮水産物の鮮度保持マニュアル』p.7)
正しい保冷方法
カレイ・ヒラメは、**「氷の上に乗せる冷却(氷上冷却)」**が最も安全です。
具体的な手順:
- 血抜き・神経締めを行う(現場で可能なら)
- 魚をビニール袋やラップで包む
- クーラーボックスの底に氷を入れ、その上に新聞紙やタオルを敷く
- その上に魚を置き、直接氷に触れさせない
- 濡れ新聞紙を上からかけ、冷気を保ちながら乾燥防止
この方法なら「氷焼け」や「水分吸収」を防ぎつつ、0〜2℃で安定した冷却ができます。
漁業現場での実例
漁業関係者の中でも、白身魚を扱う漁協では「殺菌冷海水(=清浄な冷却海水)」による処理を採用するケースもあります。
これは、海水を殺菌・冷却した特殊設備による方法で、一般的な“塩氷”とは異なります。
「殺菌冷海水を用いた鮮度保持技術により、魚体温を0℃近くまで下げた状態で出荷する事例もある」
(出典:JFしまね 公開資料(定置網漁業報告書))
つまり、一般の釣り人が行う「海水氷への直接浸漬」と、漁業施設での「殺菌冷海水処理」は別物です。
釣りでは、身質劣化を防ぐために「氷上冷却(氷のみ)」が最適といえます。
【カレイ・ヒラメ】ポイントまとめ
| 項目 | カレイ・ヒラメの最適処理法 |
|---|---|
| 締め方 | 血抜き・神経締め推奨 |
| 冷却方法 | 氷上冷却(氷のみ) |
| 注意点 | 海水氷・川水氷への長時間浸漬は避ける |
| 理由 | 浸透圧による旨味流出・水っぽさの発生 |
| 温度目安 | 0〜2℃を維持 |
シロギス・メゴチ|白身魚の鮮度を保つための処理と保冷法
シロギス


この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
シロギスは白身の小型魚で、身が柔らかく水分を吸いやすい性質があります。釣り上げた後は活け締め+血抜きを行い、**氷上での冷却(氷締め)**が最適です。
- 海水氷は避ける:水分浸透や身の水っぽさが出やすく、味が落ちる可能性があります
- 直接氷に触れない:氷焼けを防ぎ、身の食感を保持するために、魚体をビニール袋や濡れた新聞紙で包む
研究例として、神奈川県水産技術センターでは「シロギスの血抜き・活け締め後の氷締めは鮮度保持に効果的」と報告されています。(出典:神奈川県水産技術センター『シロギス鮮度保持技術』)



シロギスの仕掛け&エサ付け方
下記の記事で詳しく紹介してます♪
メゴチ


メゴチも白身魚で、体は小さいものの鮮度の劣化が早い魚です。釣ったらすぐに血抜き+活け締めを行い、氷上に置いて冷却することが推奨されます。
- 氷水での保冷は避ける:白身魚は水分を吸収しやすく、味が落ちやすいため
- 魚体をビニール袋に入れて氷上に置く:直接氷に触れさせず、鮮度と食感を保持
漁業関係資料では「小型白身魚は釣り上げ直後に神経締め・血抜き・氷上冷却が最も鮮度保持に優れる」と記載されています。(出典:茨城県水産試験場『小型白身魚の鮮度保持』)
参考資料・出典リンク
- 神奈川県水産技術センター『シロギス鮮度保持技術』:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/x5t/fisheries/shirogisu.html
- 茨城県水産試験場『小型白身魚の鮮度保持』:https://www.pref.ibaraki.jp/fisheries/shikenjo/shirobimi.html
(シロギス・メゴチ)ポイントまとめ
| 魚種 | 締め方 | 冷却方法 | キーポイント |
|---|---|---|---|
| シロギス | 活け締め+血抜き | 氷上(氷のみ) | 直接氷に触れず、ビニールや新聞紙で包んで保冷 |
| メゴチ | 活け締め+血抜き | 氷上(氷のみ) | 水分浸透を避けるため、氷水で冷やさない |


メゴチはシロギスより美味しんですよ~
実は、メゴチの捌き方は簡単なんです是非とも覚えてください♪
タラ(鱈)|旨味ある白身魚を美味しく持ち帰るための処理と保冷法


冷水域の魚のため氷に直接当てず空冷保冷。
氷焼けしやすい。
血抜き後は袋で包み、氷上で冷却。海水氷は短時間限定。
この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
タラは風味ある白身魚で、鍋や刺身、フライなど幅広く楽しまれますが、鮮度管理を誤ると身がパサついたり、血の臭みが出やすくなります。釣り場または漁獲後すぐに「血抜き(脱血)+適切な冷却」が鮮度を保つポイントです。
例えば、山形県「庄内浜 鮮度保持技術ガイド」では、マダラを延髄破壊+脱血+低温保管を行ったグループと、処理を省略したグループで鮮度指数の上昇に差が出たと報告しています。(出典:山形県水産研究所「庄内浜 鮮度保持技術ガイド」)
また、釣り情報サイトでも「釣りたてマダラを血抜きして冷海水(=海水+氷)でキンキンに冷やすと、刺身でも楽しめる」という実践報告があります。(出典:AlphaTackle「深海研究所 Part 3 マダラ」)
タラ(鱈)推奨処置(結論)
タラ(鱈)実践ポイント(釣り人向け現場対応)
- 魚がまだ動いているうちに、エラ付近または尾付け根から血抜きを始める。
- 腹を開いて内臓・血管を取り除く(腹抜き)と、魚体を流水で軽く洗って水気を拭く。
- ビニール袋に魚を入れ、底にクラッシュアイスを敷いたクーラーボックスに入れる。魚が直接氷や水に長時間触れないよう、新聞紙・タオル・布を敷いて保冷。
- 運搬中、クーラーボックス内の水が増えて魚が浸りそうになったら水を抜き、氷補充を行う。これにより浸透圧変化を抑えて旨味を守る。
タラ(鱈)参考資料・出典リンク





マダラ釣りに挑戦したい!近年増加してますよね♪
一番悩むのは、クーラーボックスのサイズでは⁉
(真鱈・マダラ)ポイントまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 締め方 | 血抜き(鰓付け根/腹抜き)+延髄破壊・神経締め(可能なら) |
| 冷却方法 | 氷上保冷(袋+氷)または短時間の潮氷使用+氷補充・排水管理 |
| キーポイント | 血残留・高温放置・水浸透の3つを防ぐことで白身の旨味・食感を損なわない |
太刀魚(タチウオ)|細長い白身魚を美味しく持ち帰るための処理と保冷法


この魚の持ち帰り方は、白身魚共通の基本をベースに、
【〇〇(魚名)】特有の注意点を加えています。
タチウオは体が細長く、身質も柔らかく、血の回りが早い魚です。そのため、釣った後の締め方・血抜き・冷却管理が鮮度・味・食感に直結します。複数の釣り情報サイトでも「釣りたてタチウオを美味しく持ち帰るためには、①血抜き、②神経締め・活け締め、③海水氷を用いた冷却」が重要と紹介されています。(出典:釣太郎ブログ「太刀魚を美味しく持ち帰るための処理方法」)
また、レンジ(冷却・保存)に関して、タチウオ保存では「長時間淡水氷・真水氷に浸すと身に水が入り込み、味や食感が落ちる」との指摘もあります。(出典:TSURI HACK「タチウオの締め方4パターンを元釣具屋が解説」)
太刀魚(タチウオ)推奨処置(結論)
太刀魚(タチウオ)実践ポイント(釣り人向け現場対応)
- 釣り上げたらすぐに魚の口元を安全に抑え、鰓付け根や背骨付近から血を出す。
- 腹を開いて内臓を除去、流水で軽く洗ってキッチンペーパー等で水気を拭く。
- ビニール袋またはジップロックに入れ、クラッシュアイス/板氷を敷いたクーラーボックスへ。新聞紙やタオルを敷いて魚体を保護。
- 運搬中、クーラーボックス内の水が増えて魚体が浸るようなら排水し、氷を追加補充。これにより浸透圧変化と水浸しを防ぎます。
- 帰宅後はできれば当日中に捌き、刺身・焼き・煮物など用途に応じて処理。保存は冷蔵なら1〜2日以内、冷凍なら適切に包装すれば1ヶ月程度可能という情報もあります。(出典:おさかなくじら「タチウオを寝かせると…」)
太刀魚(タチウオ)ポイントまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 締め方 | 鰓付け根/延髄断ち+血抜き |
| 冷却方法 | 潮氷(海水+氷)または氷のみ+魚体が直接氷に当たらない工夫 |
| キーポイント | 鮮度低下が早い魚種であるため、処理・低温保冷・水気除去が特に重要 |
太刀魚(タチウオ)参考資料・出典リンク
ハゼ|小型の白身魚は水分管理が重要


ハゼは小型の白身魚で、浸透圧で水分身に入り込み身が水っぽくなり、海水氷や川の水を使った氷水の保冷はNGです。
ハゼは、活かせて持ち帰るのがベストですが、難しい場合氷のみで締めてください。
実際に川の水に氷を入れて持ち帰り。天ぷらで食あたり事例があります。
詳し記事は⇩で紹介しています。合わせてご覧ください。
ニジマス・ヤマメ


淡水魚で皮が薄く、氷水はNG。湿らせた布や新聞紙で包んで冷やす。
つりばでエラとハラワタを取り除き軽く塩を振り(腹の中も)
その後ペットボトル氷を入れたクーラーボックスで持ち帰るのがベスト!
軽く塩を振り新聞紙に包んで持ち帰ると川魚独特な臭みも無くなり身がふっくらしてとても美味しく食べることができます。





こうすることで、安全に持ち帰れます。
さらに臭みもなくなり身がふっくら
もちも高価なクーラーボックスよりトートバッグでOK
【一石三鳥♪】
管理釣り場情報で家族カップに役立つ情報を紹介中♪











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